想い出が褪せる頃

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涼真の胸に唇を寄せて薄い生地の上からツンと尖った先を食んだ。 もちろん反対側もそのままにはせず指で摘む。 壁にぴったりと付けられたベッドの端に涼真を追い詰めたから、逃げ場はもう無い。 「ふっ…ん…ぁ…」 控えめに喘ぐのはきっと刺激が足りないせい。 ちょうど左右の胸の辺りにリボンが結んであって…邪魔なそれをするりと解いた。 縦に切れ目の入ったデザインから胸の先端が顕になると布地を横に引っ張ってピンク色のそれがもっと顔を覗かせるようにする。 「俺に舐めて欲しい?」 いささか意地悪な事を聞いてみたが、涼真は俺の視線から逃げずに答えた。 「…な…舐めて…」 それから頬を濃く染め、目を逸らして小さな声で言った。 「…柔く…噛…んで…」 …ぐ…ぐぬぅ… もう!! なんでこんなに可愛く言うんだよ! 先端を舌先で転がすように舐め、唇で甘く食む。 「あっ…ンッ…」 繋いだ右手に力が入って、ギュッとにぎられた指が涼真の快感を伝えてきた。 「もっと…する?」 「…ん…もっと強…あぁ!」 前歯でやや強く噛むと涼真の身体が後ろにしなり、…だが壁に阻まれて胸が前に突き出る形になった。 薄らと窪んだそこを、こんどは乳輪ごと口に含み舌で舐めながら啜る。 「あ…あぁ…郁弥…いい…気持ち…い…」 涼真の腰がはしたなく揺れ、昂りから零れた涙は薄い生地を通して俺の胸を濡らした。 「涼真…こっち…」 涼真をベッドに組み敷いて正面から抱き合った。 上から被されば小柄なその姿は俺の体躯にすっぽりと隠れてしまう。 「…抱…いて…」 涼真は両手を伸ばして俺を求める。 合わせがはだけ、見えた下腹部は下着を付けたままでもハッキリ分かるほど昂りその存在を主張していた。 「納まりきらないね、ココ。男の子だから、かな」 もとより、ほんの僅かしかない布地。 その生地の上部を弾くと涼真の涼真が薄い生地から飛び出して辺りに歓喜の涙を散らした。 すっかり膨れた涼真のそれは窮屈そうに黒いレースから顔を覗かせていた。 根元の中心を通る一本のレースを横にずらせば期待にヒクつく後孔。 「あン…」 親指をつぷりと入れ入り口を広げると涼真の身体が震え、俺が欲しいと訴える。 膝裏を押さえ、昂った俺をゆっくり涼真の胎に押し進めた。 「ぁ…あぁ…ンッ…」 背中を丸めて細く息を吐く涼真は上手に俺を飲み込んでいくが、口元は緩み眉もだらしなく下がっていった。 「ねえ、気持ち…いい?」 「…いいに…決まって…る。あ、あぁ!」 もうダメ。 奥までバチンと腰を当て、抜けるギリギリまで勢いよく腰を引く。 再び奥に俺をぶち込んで、トントンと小刻みに揺すると涼真が俺を搾り取るように悶えた。 「んぁ…あ…!」 「そ…んなに…キツく締めると…」 「トントン…だ、めぇ…」 髪を掻きむしり身を捩らせる。 黒い肌着が寝乱れて…エ…エロ過ぎだろ! これ以上煽ると、俺…もう止めらんないから! 涼真の胎が一段と俺に絡みつく。 快感が弾ける直前まで大きく腰をグラインドさせ、涼真と額を合わせた。 「涼真…イこ…俺と…」 「いく…や…一緒に…あ…くぅ…ンン!」 目の前が真っ白に弾けて、その時、俺は何故か遠い昔の記憶を思い出していた。
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