2人が本棚に入れています
本棚に追加
「それでは!新郎新婦の入場です!!」
割れんばかりの歓声と拍手の中、仰々しいほど装飾された扉が開かれる。
赤らめた頬が際立つ、全身白い衣装に包まれた彼。
普段見る彼とは違い、どこか垢抜けて見える。
恥ずかしそうに笑ってなくなった彼の目が、真っ先に私を見つける。
私も笑い返す。
幸せそうな彼に負けないように。
一歩一歩
足を進め、会場の全員に挨拶を交わす。
私は
彼のそんな姿を
ただ座って見ているしか出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!