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「俺、告白されたわ。」
不意打ちだった。
いつもの高校の帰り道。
私は、彼と公園のブランコに腰掛けていた。
会話も尽き、夕暮れの紅に染まる2人。
そんな何でもない時間が
私はとても好きだった。
私たちは幼稚園からの幼馴染だった。
何をする時もずっと一緒。
一緒の学校に進学して
クラスもずっと一緒で
時々喧嘩をしたって
次の日の朝に顔を合わせれば元通り。
男女だとか思春期だとか
他の人たちが感じるようなしがらみは
私たちには無縁なものだった。
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