うまくいかない

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「それでは!新郎新婦の入場です!!」 割れんばかりの歓声と拍手の中、仰々しいほど装飾された扉が開かれる。 赤らめた頬が際立つ、全身白い衣装に包まれた彼。 普段見る彼とは違い、どこか垢抜けて見える。 恥ずかしそうに笑ってなくなった彼の目が、真っ先に私を見つける。 私も笑い返す。 幸せそうな彼に負けないように。 一歩一歩 足を進め、会場の全員に挨拶を交わす。 私は 彼のそんな姿を ただ座って見ているしか出来なかった。
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