「別れ話みたいだと思った」

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「別れ話みたいだと思った」

昔は本当にもう飽きてしまうほど一緒にいたのに。 離れてしまったなと思っていた期間が随分あったけれど、それでもまたこうして一緒にいるし、多分これからもその繰り返しで、もしかしたらいつの間にか一生会わなくなるなんてこともあるかもしれない。 だからこれでいいんだろうなと思った。 自分が今、ほんの少しだけ期待したことは、この先も起こらなくていいことで、そうじゃなきゃいけないことなような気がした。 私もこいつもいつだって何ひとつ確かな言葉を言わなかった。間違えてなかったと思う。 それなのにちょっと寂しいような気がしてしまったもんだから、勝手なもんだなってバレないようにちょっとだけひとりで笑った。
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