実は私…

日常が…

昔々あるところに、びるるんと愉快な仲間たちがいました。

この話は、びるるんの人生物語を描いたものである。

びるるんにはどうやら大きな秘密があるようで。

ある日のことです。びるるんは、家の仕事を手伝っていました。びるるんの家はこの国で大きな商会です。大陸で随一の影響力を持つ国、漢の国でも名を出してる。そんな家の末娘として暮らしている。びるるんの上には3人の兄と2人の姉がいる。びるるんはみんなに愛されて育ってきた。皆からは、家の仕事をしなくて良いと言われている。しかし、びるるんは家の仕事を手伝いたくてたまりません。びるるんのお願いに皆根負けして仕事を分けてあげました。

びるるんの仕事は親戚宅への訪問でした。家が近いということだったので、徒歩で行きました。

びるるんは、歌を歌っていました。

『春のうららのーーー』

すると、前から品のある男性がやってきました。

「おい。お前はびるるんか?」

突然声をかけられて驚きました。私は相手が誰なのか分かりません。

警戒しながら「あの？どちら様ですか？」

すると男性は「余は漢の国の第一皇子である。スンミョンだ」

なんと相手は漢の国の第一皇子だった。それを聞いて私は頭を垂れるのだった。

「びるるんよ。楽にするが良い。余はそなたを迎えに来たのだ。」

「えっ、それはどういうことでしょうか？人違いだと思います。」

「否。人違いではない。そなたは余の実の妹なのだ」

「えええ！それは真なのでしょうか?実に信じられることではありません」

「はぁ～～。びるるんよ今まで誰かにそのペンダントについて触れられなかったのか」

そのペンダントはこの国では見かけないデザインになっている。なので、生まれてからずっと何処にあるのかよく問われてた。

私は動揺してしまった。

その表情を見て皇子は、

「やはりそうか。そのペンダントはな、漢の国の王族のみが持つことができるのだ」

そう言われて私はその場を走り出して、親戚の家に駆け込むのだった。