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ルシードとマーガレットの恋は、ルシードがまだ若いことやマーガレットが平民であることなど障害が多く、じれったいほどゆっくり進展していった。
ルシードが王立魔導具工房の初代所長に就任し、マーガレットも若手の中では飛びぬけて人気の高い売れっ子デザイナーになって自分の店を持つようになると、互いの仕事の忙しさからすれ違いばかりが続き、破局の危機は一度や二度ではなかった。
その度にヤキモキさせられていたため、二人の結婚式にお忍びで参列したステーシア王妃は終始涙を流して喜んでいたという。
職人だけでなく、王城勤務の文官たちの間でも大流行した「マッサージクロス」製のハンカチ、ポケットチーフ、スカーフ、リボンは、マーガレットの服飾店の大ヒット商品となった。
それがマーガレットの夫であり偉大な発明家でもあるルシード・グリマンが愛妻のために開発した布であることは有名だったが、最初の一枚を作るための素材集めにステーシア王妃の多大なる協力があったことが判明したのは、ずっと時代を経た後世のことであった。
―END―
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Special Thanks!
お気付きの読者様も多いと思いますが、お馬鹿な男キャラを描くのが大好きなのでコンドルは大のお気に入りですw
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!
2022.05.25
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