第7章 騎士団の体験訓練

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 午後は木刀を使った実戦練習から始まった。  体験は4日間しかないため、プログラムは駆け足だ。  木刀による打ち合いは気を付けていてもケガを負う恐れがあるため、この練習とは別に「乗馬体験」というプログラムも用意されていて、わたし以外の女子は全員そっちへ参加している。  騎兵隊の馬に乗せてもらえる、馬のパートナーである騎士がマンツーマンでついてくれる、なんなら一緒に乗ってくれる――なにそのサービス!  もはや訓練じゃないわね。 「おい、赤毛。おまえは馬のほうに行かなかったのかよ」   「馬ぐらいひとりで乗れるもの。わたしは遊びに来てるわけでも、男あさりに来てるわけでもないから、あんなエンジョイ勢と一緒にされたくないわ」  話しかけてきたコンドルとまたペアを組むことにした。  コンドルの本名は、フレッド・ハウザーというらしい。  ハウザー辺境伯といえば、王都から遠く離れた国境地帯で暮らし、国境の警備を担う家門だ。  ということは、目の前にいる彼も本気で騎士を目指しているのかもしれない。  それなのに鑑定が「コンドル」とは…。 「おい、赤毛!なんでそんな憐れみを込めたような目で俺を見ているんだ。俺だって馬ぐらい乗れるからな!」  いや、馬じゃなくてコンドルに関することだったんだけど、まあ何でもいいわ。
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