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二十日間ほど会わなかっただけで、急に雰囲気が変わることなんてあるのだろうか。
久しぶりに再会したレイナード様は、いつもの可愛らしい「天使の笑顔」を引っ込めて、妙に大人びた雰囲気で唇を引き結んでいた。
さらにはこの日に限って国王様と王妃様までいるわ、こっちもわたしの両親と、さらに兄二人までついて来るわ、オールスター勢ぞろい状態で両家が向かい合っていたのだった。
一体、今から何が行われるんだろうか!?
わたしだけが事情がわかっておらずキョトンとする中で、突然レイナード様が一歩前へ進み出てわたしの手を取り、なんと跪いたのだ。
「ステーシア・ビルハイム嬢、どうか私の婚約者になってください」
それはおよそ10歳の子供が言うようなセリフではなくて、それでも美の女神様の寵愛を受けているかのような美しい容姿のレイナード様が言えば、年齢など関係なくとても優美な雰囲気になってしまうところがさすがだった。
背後に薔薇と天使が舞っているような錯覚さえ見える。
ええっと?
これ、わたし、どうしたらいいの?
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