その腕が、もう

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その腕が、もう

メールを返したら親友は今日は学校に行っているので、放課後駅で待ち合わせよう、と言うことになった。 私は、普通に、全然平気そうな顔して、きっと親友の家に行くんだろう。 そんで彼女との惚気だか、別れ話だかの愚痴を聞いて、ケラケラ笑ってやるんだろう。 そうやって、ずっとふたりは一緒にいるのかもしれない。 その腕が例え、もう、二度と私のことを抱きしめることはなくても。
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