2人が本棚に入れています
本棚に追加
第2話 僕の高校生活
やっと僕は卒業できた。
これからは晴れて高校生になる。
「楽しみだな〜。」
~入学式同日~
ついに来た!この日が...…。
「おはよ~」
「おう!お前も受かったのか!良かったな!」
こいつは小学校からの仲で名前は山田隆弘。
いわゆる親友というやつだ。
「そうだな!今年も同じクラスになれるといいな。」
「ああ、もちろんだとも!」
(これで、ぼっちにはならずに済む。同じクラスがいいな。)
~教室~
「席つけ~。HR始めるぞー。」
「きりーつ」「れーい」「ちゃくせーき」
「よし、出席確認するか。相澤春樹!」
「はい!」
「青山翔也!」
「はい!」
「新井真冬!」
「はい!」
「安藤大輝!」
「はい!」
「飯田一成!」
「はい!」
「井上雄介!」
「はい!」
「石川涼太!」
「はい!」
「岩永拓馬!」
「はい!」
「上田秋人!」
「はい!」
「加藤美優!」
「はい!」
「川谷悠斗!」
「はい!」
「木島光!」
「はい!」
「齋藤裕二!」
「はい!」
「佐藤健斗!」
「はい!」
「鈴木康太!」
「はい!」
「高橋大輔!」
「はい!」
「田中幸!」
「はい!」
「西野真弥!」
「はい!」
「林田亜紀!」
「はーい♡」
「全員いるな。今日から1年間よろしく頼むぞ。」
そう、クラスみんなの名前を呼び終わった。
(...…!?)
僕は疑った。
(えっ...…、林田亜紀って。もしかして...…)
おそるおそる僕は亜紀という奴の顔を見てみた。
(!?やっぱり、そうだ。僕を奴隷かのように虐めてきた奴だ。)
僕は驚いた。彼女とはもう会うこともないだろうと思っていた。
また、再開した時に復習しようと思った。
(まさか、こんな早く再開できるとは...…)
そんなことを考えているうちに、
「ねぇねぇ、君さ、○○中の佐藤くんだよね。」
あいつが話しかけてきた。
(いまさら、なんだよ)
高校生になったんだし、変わったんじゃないかと思った。だから、僕は
「そうだよ。」
そう応えた。すると、あの女は目をキラキラさせて喜んでいた。
「わぁ〜!やっぱり!これからよろしくね」
「うん、よろしく」
なんとなく返事をした僕だった。僕だけが、彼女は変わったと思っていた。そんな、考えは甘かった。ホームルームが終わって僕は彼女に呼び出された。場所は中学校と同じ体育館裏だった。
(なんだろう?もしかして、中学の時のこと謝ってくれるのかな)
そう思いながら、向かった。
すると...……
ドンッ!
「わぁ!?」
誰かに後ろから蹴られた。僕は後ろを振り返った。
「亜紀さん?何するんですか!?」
そう聞いただけなのに…
「うるさい!」
ドカッ!
次々と殴られ蹴られついにボロボロになった。
僕はその場に倒れ込んだが、彼女は倒れた僕を見てあざ笑っていた。そして…...
「まさか、あんたにまた会えるなんて驚きだわ。まぁ、いいわ。明日からが楽しみね。あぁ、あと誰にも言わないでね。もし言ったら覚悟しなさい。」
「...……」
そう言い残して去っていった。
(あぁ、また始まるのか。)
僕は呆れた。せっかくの高校生活なのにあいつにめちゃくちゃにされると思った。そう思ううちにだんだんと笑いが込み上げてきた。
「クスクスクスwハッハッハw」
周りから見たら、多分引かれると思う。それでも、僕は最高にいい気分だった。
(彼女が僕の高校生活を終わりにするなら、僕はあいつの高校生活も人生もめちゃくちゃにしてぶち壊してやる。)
明日からが楽しみになった僕は、彼女からのいじめを耐えることにした。彼女が僕をいじめる事に、あいつの人生も少しずつ欠けていく。最後にはあいつの絶望の顔が見れると、僕はワクワクしていた。
最初のコメントを投稿しよう!