親に気づかれた

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「あかり、貴方いつからそんなことやってたの?」 「うっ…」 「私は貴方の事を思って言ってるのよ?」 「昨日が初めてでした…」 「初めてをあんな男とやったの?」 「はい」 「どう見てもダメそうな男じゃない!  どうしてそんな人と…」 「ごめんなさい…」 「でも、あかり結構楽しんでたわね」 「え」 やばい、記憶にない… あの後から私おかしくなったんだっけ… 「中に出してたっぽいけど、妊娠の責任はどうするの?」 「で、でもまだ妊娠って決まったわけじゃ…」 「貴方何回出されたと思ってるの!?」 「え、え…?」 「まさか、覚えてないの?  4回も出されてたわよ?」 そ、そんな… どうしよう、妊娠してたら… 「覚えてないの…ごめんなさい…」         『パァン!』 右頬が痛い。 熱い。 お母さんに頬を叩かれた。 「あかりをどれだけ、大切にしたと思ってるのよ!」 お母さんは涙を流していた。 「ごめんなさい…」 「うっうぅ…」 お母さんの目から大粒の涙が沢山出ていた。 でも私は今までお母さんに相手をされていなかった。 仕事が忙しいから。 会えない日だって沢山あった。 それを思い出して私はついカッとなってしまった。 「でもさー、お母さん全然家にいないじゃん。  お父さんも家にいないしさー」 お母さんの涙が止まった。 「私だって誰かに相手されたかったわよ  だからヤッてたのよ」 「でも、セックスをする必要ないでしょ!?」 「私は欲求不満だったっぽいよ」 「…。」 「お母さんがもっと家にいれば弟と妹を迎えに行か  ないですんで、友達と遊べたのに、仕事が沢山あるから私は毎日遊びを断ってばかり。 もう疲れたよ。」 「ごめんね。」
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