家出の場所

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家出の場所

次の日… はぁ。 出ていくとは言ったものの、どこに行こうか。 あ、悠斗の家に行こうかな。 悠斗、それは私の幼なじみ。 高校が違うし最近は会っていなかった。 忙しいので連絡も取り合っていない。 悠斗の家に行くかー。 私はそう決めた。         『ピンポーン』 「はーい」 悠斗だ… 緊張する 「あの…」 「あかり?どうした?」 「えっとー…」 「まぁ、とりあえず入って」 「ありがと…」 「で、どうしたの?」 「とても、とても言いにくいんですが…」 「うん」 「私、好きでもない人とセックスをしまして…  しかも初めてを…」 「えっ」 「それで親が見てたらしくて…喧嘩しちゃってそれで家を出てきたんだけど泊まる場所がなくて…」 「泊めてほしいの?」 「うん…」 「でも親にはバレるんじゃねーか?」 「えー…」 「俺の母さんが連絡すると思うし」 「まぁ会わないだけでいいからいいや」 「そっか」 「服は持ってきたから安心したまえ」 「持ってきてないと困るわ」 「えへ」
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