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一度帰宅してシャワーを浴びてから美音の病院に行った。
「美音、ほら」
婚姻届を見せるとニコッと笑った、とても嬉しそうだ。
二人で署名した後、持って来た二人分の実印を押印して婚姻届の記入を終えた。
「保証人な、一人は北にしようと思うんだ。もう一人は父ちゃん」
「うん、いいわね」
父ちゃんにはエルス父さんと二人分の保証人を頼みたい。
「結婚式はしばらく先になっちまうな、ごめんな美音」
「ううんそれは良いの。今は赤ちゃんが無事生まれて、拓海のこれからのお仕事が上手く行けばいいなと思うだけ」
「うん」
「子供が生まれて落ち着いたらナバホのおじい様に会いに行きたいね、結婚式よりそっちを優先しよう」
「ああ、ありがとな」
美音はいつでもちゃんと分かっててくれてる、これに甘えてばかりはいられないけど。
婚姻届を持って、その日は病室を出た。
さて、次は北だ。
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