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何事も全て自分の思い通りになるとは限らない。だから常に緊張と情報収集は続けなければならない。
もし自分の作った仕掛けで獲物が釣れないという時は「とにかく待つ」「仕掛けを変える」「一時諦め出直す」である。
どんな場合も必ずチャンスはある。とにかく「忍耐」なのだ。
本物の釣りの話をしよう。
例えば【鰺】が釣りたいと思う。
しかし闇雲に釣り糸を垂れても釣れる訳ない。
まずは【鰺】が狙える季節か?そして次は潮の満ち引き。獲物が掛かりやすい仕掛けを作る。針にしても重りにしても釣餌にしてもとにかく獲物が好む仕込みが必要である。
では、全ての条件が揃った状態で釣糸を垂らすとする。これで釣れる??
いえいえ、手を抜いてはいけません。
確かに釣竿はしなり糸が引かれます。戦いは実はそれからなのです。
一気に引くか?疲れるまで泳がすか?そこが実は一番難しかったりするのです。釣り上げるまでは気を抜いてはならないのです。
ひとつでも間違うと獲物は簡単に逃げて行きます。
そうしたら二度とその獲物には出会う事が出来なくなるでしょう。
焦りは禁物です。
だから私はフィッシングと恋愛はよく似ていると思うのです。
中の下の女が入れ食い【釣り堀】な訳ないんですから。そもそも【釣り堀】にいる獲物なんて全く魅力を感じません。
だからこそ自分から釣りに行くのです。
与えられた獲物より、自分で釣り上げた獲物の方が快感も違います。
あらら、本題からそれてしまいました。
本編に戻ります。
さてさて、ここまでの私の状況を振り返ると今の私の状況は「たまに気安く声をかけてくるクラスメイト【俺目的ではない】」という状態です。
私がそういう風に作り上げたのですから。
そしてこの頃になると、まず面白くないのは彼女さんです。
しかし私は彼女になりたい素振りもしていないし彼狙いでもない。
当然こんな私には何も言えません。
矛先は彼氏に向かいます。
「あの子と喋らないで。仲良くしないで。」
そりゃそうでしょう。彼氏が自分以外の女子と楽しそうに会話していたら腹も立つでしょう。わかります。
とはいえそう言われた彼氏の方もどうしていいか分からない。
ただのクラスメイトだし、急に「君とは喋らない」と言う訳にもいかない。
「僕に近づかないで欲しい」というのも勘違い甚だしいし、、、
決定的な理由がない為、彼も結局何も言えない。
この期間が長くなればなる程、だいたい彼氏さんが彼女さんの束縛ストレスに苦しみだします。だってどうする訳にもいかないんだもの。でも彼女からは同じ台詞を言い続けられる。いくら「彼女は君だけだよ」と言ってみても、、、
私はその期間も同じ事をするだけ。
付かず離れず虎視眈々。
逆に相談を受けるまでになっていると更に勝負は早いが、私はジワジワと距離を詰めていく。
「どーしたー?なんか暗いよ?部活でなんかあった?」
軽いのりで。
「最近調子悪い?なんかたまにボケッとしてるよね。」
貴方を気にしています。見ています。の雰囲気。
周りから攻めるのも忘れない。
彼の友達にそれとなく私が気にしているという事を伝える。
これを続けていくと私の今までの統計上、嫌な思いをするやつはいない。
弱味につけこむといえば聞こえは悪いがとにかく意識させる事が重要である。
責める彼女に逃げ場を失う頃、自分を気にしてくれる人間が現れる。当然心が揺らぐ。
ここまで出来上がれば8割の勝率である。
しかしここまで行くまでには相当の時間と忍耐力が必要である、という事を忘れてはならない。
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