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大人になればなる殆、簡単に獲物を落とせる事を知った。
それは何か?
そう。身体の関係である。
私は貞操観念が壊れているのか昔から「使える物は何でも使え!」というタイプ。
身体を使う手を覚えてからというもの、面白い位に手中率はあがった。
勿論身体だけの関係なら釣果【結果】にはならない。ただのセフレである。
私が狙うのはその立場ではない。自分のものにする事が目的であって、その目的の為なら身体を張るのもいとわない、という事だ。
入りはどうでもいい。とりあえずやるのだ。
すると学生時代みたく回りくどく自分の事を意識して貰うよりも、手っ取り早いのだ。
少なくとも男子は一度寝ると相手の事は忘れない。気を引き付けるには持って来いの作戦なのだ。
しかもこの方法のもうひとつの利点が、結局最後に残る身体の相性というのが先飛ばして分かってしまうのが利点だ。
その相性が悪いと優しくても、美味しいご飯を食べても、最期の最期で台無しだと、今までの無駄な時間を返してくれ!と叫びたくなる。
だから私は身体を使うやり方は始めに使う事にしている。ここで合わなかったらその先は止めればいい。無駄な時間を割かなくていい。
だいたい一度寝ると相性は分かる。それをパスしてからはじっくり行く。2度目が早いとただのセフレに成り下がってしまう。
セフレにはならないと相手が判断すると相手も「こいつとまたやりたい」という努力をする。
セフレに成り下がらず相手をものにする。「やりたい」ではなく「付き合いたい」に持っていくかが鍵である。
勿論一度寝ているんだからお互い興味がない訳ではない。その上でのマウント駆け引き。これが楽しい。
始めも書いたが如何に相手に「貴女が好きです。」と言わせるか?
そこは手を変え品を変え。相手の情報を読み取りこちらのペースに引き込ませ、
「この子といると楽しいな」
「落ち着くな」
ととことん思い込ませる訳である。勿論その間には肉体関係はあってはならない。でないと軽い女で終わってしまう。
今度は貴方が私の事を好きになって心の奥から「抱きたい」と思わせないといけない。
だから身持ちの固い女を演出する。
それでいて「ごめんね、本来あんなに急に寝るタイプじゃないんだよ、、私、、どうしちゃってたのかな?あの時、、」
なんて言ってみる。
身持ちの固い振りを続ければ続ける程、この台詞は真実味を増す。
「尻軽なんじゃなくて、俺だけなんだ。」
と優越感と特別感を植え付ける。
でも、こちらからは絶対に告白はしない。こちらは【釣る側】なのだ。相手に釣られてはならない。
その間も「貴方を気にしていますよ」アピールは忘れてはならない。周りの人間に「あの子、○○君の事好きなんじゃない?」とバレバレ演技でも決してこちらから好きとは言わない。
「あの子俺の事好きなの?」と思わせる事が大事なのだ。
それでも煮え切らない彼の場合はちょっとした嫉妬を加えてみるのもいい。
「○○君、あの子と長いの?仲いいね。」
とか、逆もあり
あえてその彼の前で他の男子と仲良く喋ってみるもの手だ。
相変わらず、付かず離れず虎視眈々は忘れてはならない。偶然も重なれば錯覚に陥る。
「こっち方向なんですか?駅まで一緒に歩きませんか?」
「彼女っていらっしゃるんですか?私、もー彼氏いない歴長いですよーー。」
等。興味のない相手には絶対聞かないであろうと思われる質問をしたり話したりする。
更にものをいうのが一回でも寝た事がある相手ともボディタッチである。
一度は全てさらけ出しているのにそれからというもの何にもない。
だからこそ、はしゃいだついでに腕を組んでみたり、つまづいたふりをしてバックハグをしてみたり。これは結構効果的である。
相手としてはあの時の情景と重なって余計にモヤモヤするものである。
まぁここまで来ると後は相手の誘い待ちである。
誘われたら行けばいい。
ただしその時ただのヤリ目だったとしたら「そんなつもりで私を誘ったの?」と少し潤んだ瞳でも見せればいい。
「私は違うよ。そうじゃないと思って付いてきた。」
それでもそのまま強引にする奴は元々そういう奴なのでポイである。
とはいえそうならない情をここまでしっかり気付き上げてるんだからそんな事にはならない。
身体を使える様になってからは大概この手法でやってきた。
「寝れば大概の男はわかる」これは私の確信だ。
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