ゲームスタート

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ステージクリア 一昔前のロールプレイングゲームにのめり込むのも悪くはない。 「フォールクエスト」   友人の加藤友樹にこのゲームをオススメされた。 百人に一人は知ってるか知らないか程度の知名度 当然クラスで知ってるのは友樹だけだった。 友樹は他人とは違う感性を持っていた。 良く言えばユニークだけど、周りは変わってると避ける人もいた。  流行りのゲームも駄作だといってすぐに自分の世界に入り込む。 そんな友樹が徹夜までのめり込むゲームをプレイしてみたかった。 「フォールクエスト」 十五年以上前に発売されたロールプレイングゲーム 「久しぶりにこのゲームを買う人見ましたよ。 お客様変わってますね。」 店員に鼻で笑われた。  このゲームを買うだけで変人に分類されるなんていい気分にはならない。 早速レコーダーの奥に長い間しまわれたホコリまみれのゲーム機を取り出す。 カセットはキレイに保存されていた。 早速セットをし電源を付ける。 すぐに画面が切り替わる。 故障はしていないみたいで若干安堵した。 デジタルテレビに映し出されるアナログ文字と雑音が入り交じる音響 「フォールクエスト」 プレイヤー名入力  よしき 難易度  ノーマルモード ゲームスタート 国王 ハーデンからの戦いの要請 ダンジョンに迫りくる闇と雲  一般のクエストとさほど変わらないありきたりな展開 もっとシリーズ化されている有名なものを買えばよかったのに このゲームの特筆すべき点を見つける自信は無い。 武器屋で武器を買い 道具屋で回復アイテムを買い こまめにセーブをして、モンスターを倒して経験値を貯めて レベルアップしたら魔法を覚え 新たな街でヒントを得る。 まるでパクリだった。 ただひとつを除いては。
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