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―――……
834:掃除夫
おーい、戻ったぞ
835:名無しの異種族
あ、帰ってきた
836:掃除夫
とりま、二代目ちゃんと合流した
んで、【砂中スライム】について色々聞いた
時間が無いから諸々端折るけど
このスライムは基本、海の底に生息してるらしい
様々な条件が重なると海上に出てきて、さらに砂浜に打ち上げられると言われてる
海底火山の噴火とか、水温の上昇とかそういうのだな
でも、詳しくはわかっていないらしい
837:名無しの異種族
あー、海底はたしかにまだ冒険者ですら冒険できない場所だもんな
そりゃ、未知のスライムくらいいても不思議じゃねーわ
838:掃除夫
とにかく、なにかしらの理由でサンドスライムは砂浜に打ち上げられ、近隣の漁村に今回のような被害をもたらした
二代目ちゃん曰く、海岸沿いのどっかの村が【巣】になってる可能性が高いらしい
今は増殖期で、とにかくその【巣】を見つけて駆除しないといけないらしい
【女王スライム】がいて、そいつがサンドスライム達を産み続けているんだと
その女王をまず倒さないといけないみたいだ
839:名無しの異種族
女王蜂みたいに言われると、なんか複雑だな
スライムだし
つーか、アイツらに性別あんの??
840:二代目
便宜上、【女王】って呼んでるだけだ
なんなら、キングでもジェネラルでもいいんだけどな
841:掃除夫
まぁ、早い話がその手伝いをするよう、二代目ちゃんに頼まれた
さすがに、一人だと骨が折れるんだと
んで、軍の到着を待ってる時間が惜しいらしい
これ以上、被害が拡大すること考えるとたしかにってなった
んで嫁さんと相談して、受けることにした
842:名無しの異種族
え、じゃあ馬車の護衛というか防衛はどうするの??
843:掃除夫
>>842
馬車の運転を、ベテランバイト(次期バイトリーダー)に任せて
防衛を嫁さんと、バイトリーダー、娘に振り分けた
残った新人と中堅バイトの子たちが索敵と報告だ
俺とスレ主が二代目ちゃんと一緒に【巣】の駆除と【女王退治】だ
844:名無しの異種族
全員動けるようになってんのか
845:掃除夫
嫁さん、ぶっちゃけ俺より強いから
これでなんとかなると思う
武器は、二代目ちゃんが持ってきてた予備をもらった
新型のチェーンソーとドリルだ
846:名無しの異種族
あ、そこはあの広域破壊魔法兵器じゃないのね
847:二代目
>>846
生憎、それは一台しか無いんだ
それに、女性でも振り回せるよう調整したやつの方がいいかと思って、渡した
848:名無しの異種族
あー、男性と比べちゃうと、どうしても筋肉量が落ちるもんな
849:掃除夫
スレ主にも武器が渡されて、俺はとりあえず旧型の方が扱いやすかったから、それで行くことにした
850:名無しの異種族
ふむふむ
851:名無しの異種族
まぁ、たしかに使い慣れてる方がリスクは少ないか
852:二代目
あと、これは注意喚起も兼ねての脅しになるが
サンドスライムの怖いところがなんなのか、わかるか?
853:名無しの異種族
えっと、人間とか生き物を捕食するところ?
854:名無しの異種族
んー、雑食なところ、とか??
855:名無しの異種族
音もなく忍び寄ってくるところだろ
あれ、地味に怖いぞ
856:二代目
そう、その通りだ
でも、まだあるだろ?
857:名無しの異種族
え、なんだろ??
858:考察班
壁抜けが出来る
この表現が正しいかはわからないが、そういう事だろ
859:名無しの異種族
壁抜け??
860:名無しの異種族
そんなことしてるスライム居たっけ??
861:考察班
なぁ、掃除夫とスレ主に確認なんだが
丸呑みにされた馬車はどうなってた??
あと、最初に確認した家の状態は??
862:スレ主
どうって、俺たちの馬車は、あの粘液でベトベトになってたけど
863:掃除夫
馬車は、こっちもスレ主の言う通りだった
ただ家屋に関しては、粘液はそこまで無かったかなと思う
すくなくとも気にならない程度だったんだと思う
864:考察班
つまりは、そういうことだ
調べた時、家屋には施錠がされていた
扉が壊されるとか、家の一部が壊されるとか
そういったことが無かったのは、書き込みから察せられる
んで、家の中にはつい先程まで生活していた痕跡があり、でも人はいなかった
つまり、密室であったにも関わらず、人が忽然と消えていたわけだ
これは、鍵の有無に関わらず、サンドスライムの被害にあったってことだろ?
865:名無しの異種族
あっ
866:名無しの異種族
なるほど
867:考察班
加えて、土の中を潜って移動出来る上
モグラ塚みたいなものが出来ない、となると
物理法則を無視することが出来てると考えられる
だから【壁抜け】をしている可能性が考えられる
868:名無しの異種族
あー、たしかに
869:二代目
考察でそこまでわかるものなのか
驚いた
870:二代目
時折語られる、神様の怒りを買ったがために、滅んだ話とか
一夜にして街の人が消えた話とかあるだろ?
おとぎ話系の本に書かれてるやつだ
たぶん、それもサンドスライムの仕業だと思われる
打ち上げられ、内陸部まで行って人を飲み込んだんだろう
871:名無しの異種族
マジかよ
872:名無しの異種族
原因がわからないと、それっぽい説明つけたくなっちゃうもんな
つーか、神様=スライムだったとか、普通考えないもん
873:掃除夫
とりあえず、嫁さん達を送り出した
俺たちは、これから先行してスライム退治だ
嫁さん達との連絡はここ使うことにした
なんだかんだ早いし
874:掃除夫の娘
そんなわけで、よろしくお願いします
あと、二代目さん、パパのことよろしくお願いします
875:二代目
了解了解
876:二代目
さて、話を戻す
つまり、サンドスライムに襲われた時家の中に逃げ込んでも無駄
施錠しても関係なく入ってきて呑まれる
877:名無しの異種族
でも、食い散らかしがないから
肉食スライムと比べると、綺麗に食べてる方なんだよな
878:名無しの異種族
え、まってまって?!
それって、つまり、家の中に逃げても無駄ってこと??
879:二代目
そういうことだ
だから、もし遭遇したら全速力でなるべく遠くに逃げろ
880:考察班
そういうことになるよなぁ
881:掃除夫
加えて攻撃が基本体内からしか効かず、となれば
何も知らないと、ほぼ詰みだな
チェーンソーやドリルにしたって、対スライム武器として加工されてるからこそ効力があるわけだし
882:名無しの異種族
うわぁ
883:名無しの異種族
伝説の魔王より厄介じゃん
884:名無しの異種族
>>883
_(┐「ε:)_それな
885:名無しの異種族
伝説の魔王は勇者の専用装備じゃないと傷つけられないけど
対スライムの武器は誰にでも使えるから、まだ使い勝手はいい方じゃないか??
886:スレ主
俺氏、対スライム武器の魔力タンク扱いになってる件
(´;ω;`)
887:二代目
だって、想像以上に魔力があったから
使わない手は無いというか
888:掃除夫
俺も、スレ主のステータス確認して驚いたわ
889:名無しの異種族
そんなに数値デカかったん??
890:スレ主
あ〜、俺魔法が好きでさ
子供の頃からボコボコ魔法使ってたから
そのせいで魔力枯渇させてよく死にかけてたんだよね
891:名無しの異種族
たまにいるタイプだな
892:名無しの異種族
で、スレ主の魔力数値はいくつなん??
893:掃除夫
聞いて驚け、無限大だ
894:名無しの異種族
は?
895:名無しの異種族
はい??
896:掃除夫
好きこそ物の上手なれってやつだよな
噂には聞いたことがあったが、さすがに無限大表記のやつに遭遇するとは思ってなかったから、確認して驚いたわ
897:名無しの異種族
そりゃ驚くわな
898:名無しの異種族
無限大って、伝説の勇者パーティの魔法使いじゃん
899:スレ主
まぁ、この表記のおかげで、ステータス確認されると
その度に、確認用の水晶の故障扱いになる件
900:名無しの異種族
あ、信じてもらえないやつね
901:スレ主
おかげで苦労することも、それなりにあってさぁ
でも、今回は好きなだけ魔力消費できるから、丁度いいかも
902:掃除夫
ぶっちゃけ、俺要らないんじゃないかなとは思ったけど
あの対スライム用の必殺武器にも弱点があってだな
それが、使用者の魔力を吸い上げて充填、放つまでのタイムラグなんだ
ほんの数秒なんだけど、その数秒のうちに使用者が襲われたら、終わりだからな
もしもそれで武器まで呑まれたら、笑い話にもなんねぇってことで、フォローというか護衛で付き合うことになった
903:掃除夫
とりあえず、駆除が終わったら後で報告に来る
スレも残り少ないし、改めて報告スレ建てることにする
ノシ
904:名無しの異種族
了解(・ω・)ノシ
905:名無しの異種族
( ・ω・)ゞ
906:名無しの異種族
とりま、健闘を祈る
907:掃除夫の娘
無茶はしないでね、パパ
908:掃除夫
わかってるって
とりあえず、お前はママとバイトの子たちを守るんだぞ?
いいな?
909:掃除夫の娘
うん
910:掃除夫
いい子だ
911:名無しの異種族
テラー
912:名無しの異種族
てらー
913:名無しの異種族
いてら
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