大好きな本とこんにちはミケネコーンとシーサー

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大好きな本とこんにちはミケネコーンとシーサー

「こんにちはにゃん!」 君の元気な笑顔に初めてあったあの日のことをわたしは、忘れない。 食い意地が張っていてお口の周りを食べ物でベタベタに汚す、怪獣界の落ちこぼれ王子ミケネコーン。アホっ子と言われてもにゃぱにゃぱ笑い、世界一のお利口さんと言い張るそんな君のことがわたしは愛おしくて弟のような存在だと思っているよ。 わたしの心がわくわくするのは本屋さんに行って大好きな本を発見することだ。 本屋さんに行くと表紙が見やすいように平積みされた文庫本のコーナーをまずは見る。 それから本を立てて表紙を正面に向けて陳列されているコーナーを見る。そのあとは、背表紙を見せるように書棚に並べられた本もちゃんと確認する。 これだ! と思った本に出会うとそれはもう幸せな気持ちになる。 今日もわたしは幸せやわくわくやどきどきを探しに本屋さんに来ている。 面白い本はあるかな? 本を読んでいる時はわたしじゃない女の子になれる。自信満々な女の子にもなれるし冒険者にだって男の子にもなれる。それから動物にもね。 そう、内気なわたしじゃない誰かに……。 人の顔色ばかり見てうつむいているそんな弱気なわたしじゃない誰かになれる。素敵な夢がたくさん詰まっている本がわたしは好きなのだ。 今日もらったお小遣いが猫柄のお財布に入っている。どんな夢の世界に出会えるかな? わたしはわくわくしながら本屋さんの店内を歩いた。 すると、その時。 青くてキラキラと輝いている海の写真が目に飛び込んできた。あ、綺麗だなと思い手に取った。この海は沖縄かな?
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