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「……はぁ、そうですか? ってわたしに言われても困るよ」
「いいえ、夏花ちゃん、君はミケネコーンの良き相棒じゃ~!」
シーサーは『~じゃ~』と言っているんだけど真面目なのかふざけているのか良く分からない。
それに今もむしゃむしゃにゃんとドーナツを食べているミケネコーンが良き相棒だなんて思えないし、ってちょっと待ってよ。
ミケネコーンはいつの間にかヨーグルトを食べているではないか。
それはわたしのヨーグルトだよ。
「ミケネコーンちゃん!! 返して!」
「うにゃん?」
「うにゃんじゃないでしょ」
「うにゃにゃん? にゃんをプラスしましたにゃん」
ミケネコーンは首を傾げてわたしの顔を見た。その顔は言うまでもなくヨーグルトまみれになっていた。
「にゃんをプラスしましたにゃんじゃないよ」
「うにゃにゃんにゃん! 夏花の鞄にヨーグルトが入っていたので食べましたにゃん」
そう言って笑うミケネコーンに呆れて言葉も出ない。
「夏花ちゃん、このミケネコーンを修行の旅に連れ出すのじゃ~」
ああ、もう駄目だ。わたしの頭はくらくらしてきた。
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