夏休みとミケネコーンと沖縄そして美依奈

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強い光が眩しくてわたしは、目を閉じた。 その時、ゴトンと大きな音がしたのとほぼ同時に「会いたかったのじゃ~」と言う甲高い声が聞こえてきた。 この声は……。 何だろうとそっと目を開けるとそこにはシーサーたんがいた。 「シ、シーサーたんどうして沖縄(ここ)にいるの~?」 「う、うにゃ~ん、シーサーたんですにゃ~ん」 「わたしの仲間を見つけてくれて感謝するのじゃ~」 シーサーたんが目をギョロギョロさせわたし達の顔を見た。 「仲間ってこのシーサーの置物のことかな?」 わたしが聞くと、 「そうじゃ~わたしの一つだけの望みは仲間を見つけることだったのじゃ~」 そう言ったシーサーたんの顔はいつもより優しく見えた。 「シーサーたん、俺も会いたかったのじゃ~」 なんと砂浜に落っこちていたシーサーの置物が喋った。
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