夏休みとミケネコーンと沖縄そして美依奈

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わたし達が話していると、ミケネコーンがくるりと振り向いた。 「ミケネコーンはお友達がたくさんできて幸せですにゃん。だけど、お父ちゃまにも会いたいですにゃん」 そう言ったかと思うとミケネコーンはボロボロと大粒の涙を溢した。 やっぱりお父さんにも会いたいんだなと思うとミケネコーンが可哀想だなと思えてきた。だって、人間界という異世界でたった一匹で暮らしているのだから。 「ミケネコーンちゃん、わたしがいるよ」 わたしは、ミケネコーンに近づきその小さな頭を撫でた。 「はいにゃん。ミケネコーンは夏花のことが大好きですにゃん。だけどにゃん……」 ミケネコーンはにゃぱっと笑いそして、俯いた。 「……ミケネコーンちゃん」 「わたしもミケネコーンちゃんとこれからも仲良くするよ」 みっきーもミケネコーンに近づき頭を撫でた。 「みっきーも大好きですにゃ~ん! でもにゃん……」 俯くミケネコーンになんて声をかけたら良いのだろうかと考えてしまう。 「ミケネコーンちゃん元気を出して」 わたしが言うとミケネコーンは、顔を上げた。 そして、涙をボロボロ溢すのかと思いきゃ……。 ミケネコーンは顔を上げて、「ミケネコーンは強くなりますにゃん」と言って笑顔を浮かべた。
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