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「えい、ミケネコーン離れるのじゃにゃん!」
「でも、ミケネコーンは久しぶりにお父ちゃまに会えたんですにゃん」
ミケネコーンはそう言ってお父さんにぎゅっとしがみついた。
「えい、うるさいにゃん。だけど、ミケネコーン成長したにゃん」
お父さんはそう言って優しい笑顔を浮かべた。
「……ミケネコーンは成長しましたかにゃん?」
ミケネコーンはうるうるした目でお父さんを見上げた。
「うむ、シーサーたんとシーサーたんたんの再会にも少しは貢献したにゃん。それにみんなを笑顔にしたにゃん。そして、何よりも『強くなりますにゃん』と言ったにゃん」
お父さんは優しい眼差しをミケネコーンに向けた。
「お父ちゃま見ていたんですかにゃん?」
「見ていたにゃん。だからミケネコーンお前を迎えに来た。着地に失敗したけどにゃん」
「お、お父ちゃま……それってミケネコーンは怪獣界に帰れるってことですかにゃん?」
ミケネコーンのその大きな目はキラキラ輝いている。
ミケネコーンが怪獣界に帰ってしまうと少し寂しいけれど、でも喜んであげたいと思う。
「そうだ、ミケネコーン怪獣界に帰るぞ」
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