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ミケネコーンさようならとこんにちは
怪獣界に帰れることになったミケネコーンは上機嫌だった。
「ミケネコーンは怪獣界に帰ったら怪獣料理をたくさん食べますにゃん」
「ミケネコーンちゃん、良かったね」
「にゃはにゃはにゃん、夏花ありがとうですにゃん!」
ミケネコーンの笑顔はピカピカ輝いている。
「でも、ミケネコーンちゃんが帰ったらちょっと寂しいな」
わたしは、素直な気持ちを言った。だって、ミケネコーンはわたしの妹(あ、弟だった)みたいな存在になっていたのだから。
「ミケネコーンも夏花に会えなくなると寂しいでにゃん」
「でも、帰りたいんだよね」
「はいにゃん」
ミケネコーンの太陽みたいな笑顔を見ると仕方がないなと思った。
「ミケネコーンちゃん元気でね」
「はいにゃん。夏花も元気でにゃん」
その時、
「お~い、ミケネコーン帰るぞ」
ミケネコーンのお父さんが手を振った。
「はいにゃ~ん」
元気よくミケネコーンは答えた。
「ミケネコーンちゃんは帰ってしまうんだね。ちょっと寂しいね」
みっきーが寂しそうに呟いた。
「うん、寂しいけれどミケネコーンちゃんのあの笑顔を見ていると喜んであげなきゃなと思うよ」
「……そうだよね」
わたしとみっきーはウンウンと頷きあった。
「ミケネコーン、ちょっと緊急事態だにゃん」
「うにゃん?」
首を傾げるミケネコーンにお父さんは……。
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