ミケネコーンさようならとこんにちは

1/4
前へ
/145ページ
次へ

ミケネコーンさようならとこんにちは

怪獣界に帰れることになったミケネコーンは上機嫌だった。 「ミケネコーンは怪獣界に帰ったら怪獣料理をたくさん食べますにゃん」 「ミケネコーンちゃん、良かったね」 「にゃはにゃはにゃん、夏花ありがとうですにゃん!」 ミケネコーンの笑顔はピカピカ輝いている。 「でも、ミケネコーンちゃんが帰ったらちょっと寂しいな」 わたしは、素直な気持ちを言った。だって、ミケネコーンはわたしの妹(あ、弟だった)みたいな存在になっていたのだから。 「ミケネコーンも夏花に会えなくなると寂しいでにゃん」 「でも、帰りたいんだよね」 「はいにゃん」 ミケネコーンの太陽みたいな笑顔を見ると仕方がないなと思った。 「ミケネコーンちゃん元気でね」 「はいにゃん。夏花も元気でにゃん」 その時、 「お~い、ミケネコーン帰るぞ」 ミケネコーンのお父さんが手を振った。 「はいにゃ~ん」 元気よくミケネコーンは答えた。 「ミケネコーンちゃんは帰ってしまうんだね。ちょっと寂しいね」 みっきーが寂しそうに呟いた。 「うん、寂しいけれどミケネコーンちゃんのあの笑顔を見ていると喜んであげなきゃなと思うよ」 「……そうだよね」 わたしとみっきーはウンウンと頷きあった。 「ミケネコーン、ちょっと緊急事態だにゃん」 「うにゃん?」 首を傾げるミケネコーンにお父さんは……。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加