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「わぁ~綺麗~」
思わず声が出てしまった。
だって、透明度が高くて本の中に吸い込まれそうな青さなんだもん。わぁ、いいな、綺麗だな。これは沖縄の海かな。
ぺらぺらページをめくると南国らしい綺麗な海の写真や海をバックにした猫の写真と文章が書かれていた。どうやらエッセイのようだ。
わたしは、迷わず本を手に取りレジに向かった。
そして、店員さんにブックカバーを付けてもらいわくわくしながら本屋を出る。
外に出ると夏の空に太陽がキラキラと輝いていた。早く家に帰り麦茶でも飲みながら本を読もう。
わたしは、嬉しくてぴょんぴょんぴょんとスキップしながら家路に向かう。
すると、その時、門柱の上に置かれていたシーサーの置物が目に入った。
このタイミングでシーサーの置物と出会えるなんて嬉しいのだ。
因みにシーサーとは沖縄県の家の守り神や魔除けの役目をはたしている。見た目はライオンや狛犬に似ている。
わたしの住んでいる東京都にシーサーの置物が飾られている門柱はちょっと珍しいかな。
シーサーに「こんにちは」とわたしは声をかけた。
返事なんてするわけないよねと思ったその時、にゃ~ん、にゃ~ん、うにゃにゃ~んと猫の鳴き声が聞こえてきた。
え? 「猫かな?」
どこにいるのかな。
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