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(これ、もしかして、暗に先輩を想像してヌいてますって言ってるようなもんなのでは???)
この作品を選んだのは全くの偶然で、先輩をどうこうしたいだなんてそんな不埒なことなど、全く、全然、微塵にも考えていない。
……とかなんとか必死に言い訳したところで、ここまで状況証拠が揃ってしまえば、そうであるとしか言えないような気もしてくる。
これが自分の隠れた欲望とでもいうのだろうか。
とんでもない深層心理に気がついてしまえば、急に羞恥心やら自己嫌悪やらが襲ってくる。リモコンを奪い取って停止ボタンを押してやりたくなるが、そんなことをしては益々挙動不審である。
どうかこのまま何も指摘されませんように!
創は冷や汗をかきながら、香菜がこのシチュエーションの類似性に気がつかないことを切に祈る。
そして地獄のようなこの時を、ただひたすら耐えるしかないのだった。
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