3,奇妙な出来事

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 気がつくと僕はソファーに横になっていた。 助かったのだと、生きた心地がしなかった。 「あれ、僕はいったい?」 「妻の形見が破れるとはな……もう平気か?」 「うん。父さん……僕は」 色々話したかったけれど今日はもう疲れてしまった。 父さんは優しくほほえみ、僕の頭をなでた。 「明日は、休みにするといい。俺は古城先生と面談してくるよ」 「ええっ……でも」 氷室君との約束をやぶってしまう。 僕はそれだけで、恐怖を覚えた。 「お前が何かあっては困るんだ。宿題はもらっておいてやるから元気になったら取り組め。話はあとでゆっくり聞いてやるからな」 「……わかった」 僕はうなずくと自分の部屋へと戻る。 また地獄のような振り出しに戻ってしまうのかと疑うばかりに。 「僕は……なんて不幸なんだ……」
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