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時刻は午後三時半、僕は宿題を終わらせていた。
今日は十三日の金曜日、何か不吉なことが起こりそうで身体がふるえてきた。
「この家が悪いんだよな……、僕は少し楽になったけど」
そのとき、玄関のチャイムが鳴った。
こんな時間に誰だろう、父さんが帰ってきたのかな。
不安になりながらも僕は部屋を出て、二階をおりる。
そして、ドアを開けた。
「はい、どちらさまですか?」
「俺だ、月読」
僕はすぐに逃げだし部屋に戻ろうとするが、つかまれる。
まさか、怒っているのだろうか。
「ど、どうして……氷室君が?」
「お見舞いに来たんだよ。悪いか?」
不良の彼がどうして僕にそこまでして。
イヤな予感がした。
氷室君の背後にあの男性がいたのだ。
『すまないが、俺もこの子に用があるんだ。いいか?』
「へえ、お前。人気者だな」
僕は逃げるようにしてふりはらい、リビングへと向かう。
どうして、ここに来たのか?
「聞いてないよ!」
氷室君はまだわかるがこの前の彼まで訪ねてくるなんて。
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