4,不良と狼男の訪問

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 時刻は午後三時半、僕は宿題を終わらせていた。 今日は十三日の金曜日、何か不吉(ふきつ)なことが起こりそうで身体がふるえてきた。 「この家が悪いんだよな……、僕は少し楽になったけど」 そのとき、玄関のチャイムが鳴った。 こんな時間に誰だろう、父さんが帰ってきたのかな。 不安になりながらも僕は部屋を出て、二階をおりる。 そして、ドアを開けた。 「はい、どちらさまですか?」 「俺だ、月読」 僕はすぐに逃げだし部屋に戻ろうとするが、つかまれる。 まさか、怒っているのだろうか。 「ど、どうして……氷室君が?」 「お見舞いに来たんだよ。悪いか?」 不良の彼がどうして僕にそこまでして。 イヤな予感がした。 氷室君の背後にがいたのだ。 『すまないが、俺もこの子に用があるんだ。いいか?』 「へえ、お前。人気者だな」 僕は逃げるようにしてふりはらい、リビングへと向かう。 どうして、ここに来たのか? 「聞いてないよ!」 氷室君はまだわかるがこの前のまで訪ねてくるなんて。
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