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そして一時間がたつと車は目的地へとついた。
住宅街にあるオシャレな家、と思いきや……。
僕はその家の見た目にグチを言う。
「まってくれよ!話と違うじゃないか!」
どうみてもお化け屋敷にしかみえない。
アンティークで古風な家とはいえ、夜になったら絶対に心霊スポットになるぐらいのレベルの家だ。
「文句を言うな!俺だって最初は候補をしぼったが最終的にここになったんだ」
「つまり……大人の事情ってやつ?」
父さんは強くうなずいた。
ここに住みたい人は絶対にオカルトがらみで来るヤツだろ。
でも僕は霊感なんてない。
これからが心配になってきた。
「さあ、荷物運びをするぞ。まずは入ってみないとわからない」
「はーい……」
僕はがっくりと、頭を下げると引っこしの準備をした。
このとき僕は知らなかった。
この家に住みはじめたとき、奇妙な出来事にあうことを……。
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