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プロローグ
君は知っているだろうか?
世の中には妖怪や魔族が人間にまぎれこんで生活しているらしい。
え、信じない? そうだろう、考え方は個人の自由だ。
だが、よく考えてみてほしい。
学校の怪談、お化け屋敷、ホラー映画や小説。
必ず、人間と人ならざる者がでてくる話がある。
それは妄想だとか、幻覚だとなかには思いこむのもあるだろう。
だが、オチはどうだろうか。
例えば、行方不明になった生徒の幽霊を見た人が、実はいじめられていたことを教えにきてくれたのかもしれない。
神社にまつられている神様が、霊感が強い人の前にあらわれて実はご先祖様だったかもしれない。
では、夢に出てきた狼が実はかわいがっていた愛犬だったら?
そう、たどりつくのは人間の心の闇。
怖い話もあれば、泣ける話もある。
今から始まる物語はこれは、ほんの一部にすぎない。
君がその主人公になったつもりで感じてみるといい。
ごく普通の学生が、人ならざる者に出会ってしまったら?
さあ、あとは自分の目で確かめてみるといい。
きっと、何か感じることがあるのだろう。
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