卒業

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「こ、こんなキス聞いてない。」 「可愛いね、七瀬。 今までのキスなんて序の口だよ?」 顔を真っ赤にさせて口をぱくぱくする様子に懐かしさを感じ、真那斗は優しく微笑んだ。 「中に入ろ。」 そう、ここはリビングや寝室ではなく玄関。 真那斗の余裕そうな表情を見て、自分はまだまだ子どもなんだと痛感する。 でも、それでも真那斗が好きな気持ちに変わりはない。 今日会ったら言おうと決めていた言葉。 「真那斗!大好き!」 とびきりの笑顔を浮かべ、そのまま愛しい人の広い胸へと飛び込んだ。 これからの2人の未来に心躍らせながらーーーーー
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