恋人は先生

お家デート

真那斗と七瀬のデートは大体が真那斗の家。
近場ではデートできないし、遠出となると頻繁には行けない。
幸い2人は元々インドア派。
ずっと家の中にいても平気だった。

一緒にDVDを見たり、ゲームで対戦したり、それぞれ好きなことをしていても、近くで好きな人がいる生活。

以前、真那斗は七瀬に家ばかりでつまらなくないかと聞いたら、外に遊びに行くよりお家で2人でゆっくりするほうが好きと高校生とは思えない返答が返ってきた。

初めは真那斗に遠慮してそんな事を言ったのかと思っていたが、今までの様子を見ると家でゆっくりとくつろいでる方が七瀬の性格に合っているなと思った。

「センセ。あと3ヶ月で卒業だよ。」

「だな。旅行楽しみにしといてな。」

「センセ。その服お気に入りなの？」

「当たり前。七瀬がくれたやつだから。」

「真那斗、好き。」

「…っ。卒業したら覚悟しておけよ。」

口調が少し荒っぽくなるのとは反対に、優しいキスが降りてきた。