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家事は妻に任せきりだったことを今さらながらに反省していた。でも、反省しているだけではどうしようもないのだ。子はあるが一人娘で、九州に嫁いでいるのだから、その子の手を借りることも難しいのだ。だから、自分が何とかしないといけない……。
完治する病気であったなら、もしかするとこんな気持ちにはなっていなかったのかもしれない……。本当に自分は、これまでずいぶんと妻におんぶに抱っこだったんだなと呆れた。
妻が病院に運ばれてから1週間がたった今、洗濯と掃除、それからゴミ出しは何とかできるようになったが、食事に関してはご飯を炊くことができるようになった程度で、外食をしないときでも惣菜に頼ってばかりだった。
ときにはヘルパーの手を借りるにしたって、こんなことでは、とても妻を迎え入れることなどできやしない……。
しばらくは時短勤務にしてもらう予定ではあったが、仕事と介護の両立を考えると気が重かった。
食べごろを迎えているのに、どうやって調理したらいいのかわからず、完全に出番を失ってしまった豆苗を前に、私はため息をつくことしかできなかった……。
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