アドルフ王子の教育的指導 

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アドルフ王子の教育的指導 

 絹糸の手触りをした輝く金色の髪。上等な宝石のような瞳。その色は丁寧に磨き上げ綿密な計算の上に、繊細なカットを施したかのように煌めく翠色。視線を惹きつけてやまないバラ色の唇。内側から淡く光るような白い肌。  驚愕に大きく目を見開きながら、組敷かれ、ベッドから見上げてくる婚約者にアドルフは微笑みかけた。  期待に高揚する口元を必死で隠していたアルナ。順調に自分の思う通りに進んでいると思っていただろう。  それがとんだ勘違いで、意気揚々と囚われに来た獲物だとこれから存分に思い知らせてやることになる。  初めて招かれた王太子の私室。人目を避けた重要な話があるのだと期待していただろう。  そう思わせる罠だったのに。目を細めて捕食者の笑みを浮かべる。混乱しているアルナの耳元に、唇を寄せて最後通牒を囁きかけた。  「アルナ・リンツ公爵令嬢。残念だったな。」  囁きが染み込んでいき、戸惑いと恐怖が広がるさまを楽しむ。見せつけるようにゆっくりと顔を近づけ、その唇に口づけを落とした。 ※※※※    角度を変え、何度も唇を重ねる。下唇を食み、舌で唇をなぞる。呼吸を求めて開いた唇に舌をねじ込み、歯列をなぞり、舌をねぶり、口内を蹂躙する。  徐々に深くなる口づけにアルナの吐息が荒くなっていく。  「……んふぅ。はぁ、んんっ。……なにっ…を……おやめください!」  漏れる声に甘さが混じってきた。その肌を味わうために、耳、首筋、鎖骨と唇を落としていく。  「アルナ、心得違いを正してやろう。」  「はぅっ…あっ!……なにっおっしゃって…」  吸い付くような柔肌を堪能するのに邪魔な衣服を、遠慮なく取り払う。  「分からないのか?根本を履き違えるから間違えるのだ。」  「あぁん…やめっ!!はぅっ」    必死に逃げようとくねらせる華奢な肢体に体重をかける。肩を押し返そうと押す両手をまとめて頭の上に押さえつけ、あっさりと制圧してやる。  首筋に舌を這わせながら、むき出しになった胸を握り込んだ。  「ああ…いやっ!!離して!」  「かわいそうなアルナ。ヒントをやろう。王太子妃の条件はなんだ?」  「な、なにを…。ああ、いや!」  「答えよ。」  「はぁ…あっ…ちゅ、中立派で、ふぁ…影響力の大きくない家柄の…はぁ…あっ!あああっ!!」  揉みしだき、感触を楽しんでいた乳房の頂きを口に含まれて、アルナが甲高い嬌声をあげた。  吸い付き、舐め転がし、歯を立てる。その度にあがるアルナの声は甘さが増していくが、いや、やめてと抵抗をやめない。力で勝てず、最初に激しく抵抗したため疲れているのだろう、徐々に抵抗は弱まっていく。  「ふふっ。アルナ、どうした?頑張れ。」    涙が溜まった瞳で、必死にキッと睨みあげてくるアルナに口角を上げてみせる。  押しつぶすように揉みしだいていた乳房の頂きを、摘まみ上げた。  「ああああっ!!……だめぇ!!」  「中立派で影響力の大きくない家柄か。アルナ、不正解だ。」    えっ?と目を見開いたアルナだったが、胸の先に歯を立てられた刺激と、強く指で拗じられる快楽に悲鳴を上げた。  「ひゃああああ!!………はぁはぁ…ああん…」  「果てたか。アルナ、腰が揺れているぞ。物欲し気だな。」  「ちがっ……!」  身体を跳ね上げ、身体を震わせていたがやがて弛緩する。アルナの零す甘い吐息と、アドルフの荒い息が絡み合う。天蓋のベッドには濃厚な官能の空気がどろりとまとわりついている。  無意識に腰を揺らしている痴態に舌で唇を舐めながら、アドルフが嗤う。顔を背けて羞恥に身を捩ろうとした頬を押さえつけ、口内に舌をねじ込んだ。  そのまま膝裏に腕を差し込み、腰を浮かせて抑え込んだ。開かせた足の間に身を起こす。  「ここに触れる前から透けるほど濡らしているな。」  「いやっ!見ないで!!どうかもうおやめください!!」    秘部を隠しようもなくさらす、ひどくはしたない格好に、アルナは羞恥に真っ赤になって身を捩った。  必死の抵抗も虚しく、透けるほど愛液が染みついた下着はあっさりと取り払われた。  「いやぁぁぁ!!見ないで!!お願いです!!」  涙ながらに懇願するアルナに、アドルフが笑む。瞳の奥にチラチラと情欲が燃えているのが見えた。微笑んでいるのにひどく酷薄に見える笑みに、懇願が決して届かないことを悟った。  「……っ…あぁ…お、お願いです。どうか、離してください…」  それでも震える唇で懇願を繰り返した。その返答はじゅるりとした卑猥な水音だった。  燃えるように熱い舌が、少しの躊躇もなく秘部の割れ目をねっとりと舐めあげる。  「いやぁぁぁ!!だめっ!だめっ!だめぇぇぇ!!」    浮かされた腰を抱えられて、抵抗は封じられ、熱い舌で秘部が蹂躙されていく。  割れ目にねじ込まれ、舐め啜り、吸い付かれる。じゅじゅと割れ目から愛液を啜られる卑猥な水音が響く。鮮烈な快楽にアルナの嬌声が迸った。  固定されていた腰が揺すられ、ねっとりと動く舌に、自ら秘部を押し付けるように動かされる。  「啜ってやったのに零しているな。」    秘部から尻の割れ目、腰までを指でついっと撫でられる。どこまで愛液を滴らせているかを自覚させられ、アルナはボロボロと羞恥の涙を零した。  「真っ赤になってひくついて、うねっている。ここも随分と腫れ上がっているじゃないか。」  秘部を広げられ、じっくりと視姦される。  「いやっ…見ないで!言わないでっ!!もうやめて…」  「断る。」  短く言い切られ、膨れ上がった花芯を指で押しつぶされた。  「ああああぁぁぁあーーーー!!」  脳天を貫くような快楽が迸り、視界が真っ白になる。簡単に絶頂を迎えたが、愛撫は終わらなかった。    執拗にこね回し、摘まみ上げられ、転がされる。  指で花芯のすぐ上を揉みほぐすようにして、舌が這う。散々嬲られ、何度も絶頂を繰り返す。  両腕が伸び、乳房を蹂躙する。両乳首を摘まれながら、舌は秘部をねっとりと舐め犯す。  「あああん!もう…むり…です…あぁ、どうか…」  弱々しい懇願は届かず、強く花芯を吸われた。  「ーーーーっ!!!」  声もなく絶頂を迎え、ようやく腰がベッドにつく。  「アルナ。中立、革新、保守。どの家でも問題ではなかったと言ったらどうする?」  「………そんな…はず………ああああっ!!」  弛緩した身体をようやく横たえられた安堵もつかの間。身体を舐めるように撫で擦っていた手が、秘部にくちゅりと音を立てながら突き立てられた。  「王家からそんな思惑の提示があったか?」  ぬめる膣内をゆっくりと撫で擦られる。そのたびに、にちゃ、ぐちゅ、ぬぷっと卑猥な水音が増してゆく。遠慮なくアルナの中を探る指は、ひくりと反応を返してしまう箇所を容赦なく責め立てる。  指は増やされ、探り当てられたたまらない場所は好き勝手に蹂躙されていく。  「アルナ、情報の精査が甘いのではないか?」  言われた内容にアルナが呆然とする。  見つめた先の麗しい美貌の王子。諸外国にも轟く金髪碧眼の輝く容貌は、愉快そうに笑みを刻んでいた。   常に僅かに口角を上げ、穏やかで柔和な人柄だという評判の王子とはかけ離れた表情だ。  自分を観察するように見下ろすアドルフに、アルナは混乱し怯えた。  「や、やだ……いや…」  花芯を責立てられた時の鮮烈な快楽とは違う、じわじわと炙られるような快楽にアルナが無意識につぶやく。吐息と喘ぎが指の動きに合わせて勝手に口から溢れ出す。  「アルナ。面会の仮病も、下品な装飾品も無駄な努力だったと言ったらどうする?ん?」  「あっあっあっ…もう…やめっ…あぁ…」    優しく髪を撫でる手とは対照的に、ぐちゅぐちゅと膣内を責め立てる手は容赦無い。追い詰められ、徐々に上り詰めていくアルナに言い聞かせるように、アドルフは囁く。  「努力していたのは認めてやろう。見当外れだがな。」  蕩けるような優しい優しい囁き。限界まで追い詰められたアルナは返事を返す余裕はなく、ボヤける視界でただアドルフを見つめた。  「だが、王太子妃の条件の根本を間違えていては、アルナの望みは叶うまい。」  「ひぁああああーーーーーー!!!」  囁きがふいに低く吐き捨てられ、その瞬間に膣内を犯しながら強く花芯を押しつぶされた。  沸々と煮えたぎる逃がせない快楽が弾け飛び、アルナはこれまでになく深く絶頂を極めて軽く意識を飛ばした。  ふわりと頬を撫でられ、目を開けたアルナから血の気が引く。  足は大きく広げられ、秘部は隠しようもなく曝されている。はしたない己の姿に構う余裕もないほど、足の間のアドルフの雄芯に震え上がる。  血管が浮き上がる反りたったモノは、軽く扱かれながら、アルナのぬかるんだ秘部に擦り付けられている。    「あっ…あっ…どうか……や、やだ……」  怯えるアルナに影が指す。大きな手のひらがこめかみを包むように覆い、アルナの頭を固定した。  「アルナ。私に犯され、純潔を散らされるのを見ていろ。」  穂先があてがわれ、ゆっくりと沈み始める。アドルフの空いた手は、アルナに伸びしっかりと両手で押さえつけられる。  「いや、いや、ア、アドルフ様…痛い!痛い!やぁぁぁああああ!!」  見せつけるようにアルナのぬかるみに、ゆっくりとゆっくりと凶悪な雄がめり込んでいくのを見ろと強制される。  痛みに身体を捩ることも許されず、恐怖に見開いた瞳からボロボロと涙が溢れる。  身を引き裂かれる痛みに、呼吸が止まる。  ぶつりっと押し切られた身の内の衝撃に、引きつったのどから、か細い悲鳴が溢れた。それを合図にはっはっと浅い呼吸に喘ぐ。  「私を見ろ。お前の純潔を奪った男を見るんだ。」    グイッと頭を上げさせられ、痛みと衝撃に耐えながら呆然と見上げた先のアドルフは、その美貌を愉悦と酷薄な笑みに歪ませていた。  「痛いか?アルナ。だが、優しくする気はない。純潔を犯される痛みをしっかり刻みつけろ。」  ずんっ!!と一切の躊躇なくアドルフは雄芯を突き入れた。  「いやぁぁぁぁあああ!!」  視界がくらむような痛みと衝撃に、アルナの悲痛な叫びが迸る。  ぎりぎりまで引き抜き、猛々しく怒張するモノを根本まで押し貫く。  散々に蕩かされた秘部は、ぐっぽぐっぽぶちゅりと音を立てながら雄を飲み込む。  「ひいっ!やぁ…!!痛い!痛いよ!!抜いてぇ」  きつく狭い隘路を我が物顔で押し開く灼熱の剛直は、快楽よりも、言葉通り痛みを刻みつけるようにアルナを犯していく。アドルフの形を覚えるように。奥の奥まで暴きたてる。  アドルフは両手でしっかりと押さえつけたままの、自分が犯している女の顔を食い入るように見つめた。  浅く熱に浮かされた呼吸と共に、アドルフから伝う汗がパタパタとアルナの身体に落ちる。  「ぐぅ…くっ…はっ……アルナ、お前の中は熱い…」  食いしばるように押し出したつぶやきを合図に、抽挿が激しくなる。アルナの身体の愉悦に負け、痛みを刻みつけるような動きから己の快楽を追って膣壁に己を擦り立てる。絡みついてくる膣壁がもたらす快楽に、腰の動きは早くなる。  「ひいっ!ああ!………ああああぁぁっ」  一際奥を貫かれ、アルナが嬌声を上げる。それと同時に、アドルフを食い締めている膣内が波立つように、身悶えるように捻じれうねり、アルナの感じている快楽をアドルフに伝えてくる。  「……うっ、ふっ…なんだ、アルナ。もう善くなっているのか?」  自分を押さえつける腕に、自身の腕を絡みつけるアルナはアドルフの声に答える余裕もなく喘ぎ続けている。  アルナの身体、しかも処女の身体を気遣う気が毛頭ない抜き差しから、快楽を得始めているアルナの痴態にアドルフはうっそりと嗤った。  緩やかに腰をくねらせるアルナからの刺激に、アドルフは小さくこらえきれなかった喘ぎを零した。  押さえつけていた手を肩に回し、アルナの身体を引き寄せ腰を叩きつける。  「ふぁあっ!いやぁぁああ!!」  甲高く上がる悲鳴は甘く蕩けていた。ギッギッと寝台が打ち付ける抽挿に合わせて軋む。  「アルナ!出すぞ!中に出す。」  「ひゃっ…ああ、だめーーー!」   アルナの制止を無視し、張り詰めた怒張から最奥に無遠慮に白濁が叩きつけられた。膣内に擦り付けるように白濁をなすりつけながら、最後の一滴まで中に出し切る。  「……あああ…だめ…」  身体を小さく震わせながら、放心した様子のアルナが呟いた。執拗に白濁を擦り付けていた雄芯がズルリと引き抜かれる。ぞわりと背中が粟立ち、小さく声が漏れる。  強烈な圧迫感から解放され、アルナは寝台に身体を投げ出したまま目を閉じた。 ※※※※    荒い呼吸が収まり、とろりと目を閉じたアルナは、ギシリという寝台の軋みとともに転がされる。  えっ?と言葉になる前に、上から声が落ちてきた。  「終われると思ってるのか?まだ、俺の質問にも答えられていないだろ?」  「っ!」  うつ伏せで尻だけ高く上げさせられた。羞恥に身を捩ると、肩を押さえつけられ、動けなくなる。  「アドルフ様!おやめください!」  あまりの恥ずかしさに声をあげたが、押さえつける肩により力を込められた。  「丸見えだな。なんだ、零しているぞ。破瓜の血も混じって色が変わっているな。」  動いたことで注がれた体液が、ぬるりと腿を伝ったいた。それを指摘され、アルナの羞恥がいや増す。  「見ないで!」  「これからまた犯されるのにか?」  「そんな…」  アルナが愕然とする。無理やり純潔を奪われたばかりなのだ。まだ身体に残る身の内を引き裂かれるような痛みが蘇り、恐怖に身体が硬直する。  その様子に、アドルフが嗤う。視線の先で膣内でかき回され、混じり合った体液を溢れ出させた秘裂を押し開く。入口をゆっくりと撫で、ぶちゅりと指を刺し入れた。にゅりと指の腹で一点をこすりあげる。  「そう怯えるな、アルナ。」  「ひぃやぁぁ!!」  「ここがいいのだろう?純潔の痛みを刻んだ身体に、快楽を教え込んでやる。」  「あっ!あっ!あっ!やっ!なにっ?……やっ!ダメ!ダメ!そこ、おかしい!!」  にゅじゅにゅじゅと音を立て、こすり、撫で擦り、こね回してやると、焦ったようにアルナが喘ぎ始める。  「いいのだろう?うねって締め付けているぞ。」  「んあ…やっ…あっあぁぁ…そこ、いや!いやなの!」  「イけ。」  「やぁーーーー!!ああーーーー!!」    親指で膨れ上がった花芯を押しつぶしてやると、アルナは背を反らせて悲鳴をあげ、絶頂した。  「まるで獣だな。知っているか?獣の交尾のようなこの姿勢は子を孕みやすいらしい。」  「……はぁはぁ…ぁぁん…」  何も答えられず、荒い呼吸に身を震わせるアルナの腰をアドルフが掴む。ひくひくと痙攣している秘部に、穂先があてがわれた。    「未来の王妃に交尾を教えてやろう。」  「あああああああーーーー」  灼熱の熱棒に、膣壁が割広げられていく。太く長く硬いアドルフに、絶頂に柔らいでいた膣でも痛みと息苦しい圧迫感が押し寄せる。  「無、無理!大きすぎるの!ぬ、抜いて!抜いてください!」  「アルナ、俺を覚えろ。」  アドルフは躊躇なく根本まで自身を飲み込ませた。  「く、苦しい。無理です。抜いて…抜いてぇ…」  懇願するアルナの細腰を掴み、ゆるゆると腰を動かした。  「……ハッハッ…ひぐっ………ふぁ…ああん…」  「なんだ物覚えがいい身体だな。」  奥をこねるような動きに、圧迫感と違和感に浅い呼吸を繰り返す。だが、アドルフを受け入れた奥がじわりと熱を持ち、喘ぎに甘さが混じる。徐々に激しさを増す律動に、アルナの膣は快楽を拾い始める。苦しさが薄れ、腰が浮くような快楽にアルナの中はうねるように蠕動する。  「……ふっ…あぁ…締まる。」  舐め回すようなうねりと、奥に誘い込むような締付けに、アドルフが熱い吐息を零す。  その反応に、アルナの下腹部がキュンと反応し、ますます剛直を締め付けた。  「あぁ…ふぁん…やぁぁ…」  「アルナ。腰が揺れているぞ。」  腰に腕を回し、アドルフはアルナに覆いかぶさる。  耳元に吹き込むように囁きかける。激しい律動に結合部は、ぐちゅぐちゅと混じり合った体液で卑猥な音を奏でる。  「……あああ……やぁ…だめ……だめぇ…」  「ずいぶんと意地を張る。ならば意地も張れなれなくしてやろう。」  「ひいっ!んあああああーーー!!」  ぐぽと引き抜かれ、ゴッと子宮に響くほど奥を貫かれた。アドルフの片腕が伸び、アルナの手首を引き寄せた。  「自分でも努力するがいい。」  引き寄せられた手は激しく腰を打ち付けられている結合部のすぐ上に導かれ、びちゃびちゃと混じり合った体液に塗れた花芯に押し付けられた。  「やっ…だめえええーーー」  押さえつけられた己の手で、腫れ上がった花芯をこね回される。鮮烈な快感にアルナの膣が締まり、剛直の形がより鮮明になる。  「自分でここをこねくり回せ。」  吹き込まれたアドルフの命令に、アルナは首を振ったが、押さえつけられていた手が離れても指が花芯をこね回すのをやめられなかった。激しい律動を加えながら、アドルフが嗤う。  「ハッ!淫乱だな。交尾がずいぶんお気に召したようだ。締め付けて離さない。アルナ、いいんだろ?もっといじれ。」  「ふっふっ…ああ………だめ……ああああ…」  「アルナ、いいと言え。認めろ。」  最奥をずんと突かれ、アルナの全身にしびれるような快感が走り抜ける。激しく奥を穿たれ、沸々と熱が溜まっていく。出口を探して膨れ上がる熱に、強制された自慰を止められない。身体を焦がす快楽の解放を身体中が求めている。その熱がアルナの理性を焼き切った。  「いいっ!!気持ちいい!!……気持ちいいの!ああ!ああ!……もう、苦しい!もっと!……もっとして!!お願い!」    溜まりに溜まった熱に耐えきれず、アルナが喘ぎ乱れながら懇願した。それに応えるようにアドルフが身を起こし、腰と肩に掴むと強く引き寄せる。パンパンパンと肉がぶつかる音に合わせて、ゴッゴッと子宮を押し上げるような抽挿がアルナを襲う。  ゴリッと最奥を抉られた瞬間、視界がスパークし、声にならない悲鳴をあげて弾けた。  ヌメヌメと愛液で満たされた肉癖が、剛直を強く圧迫し、搾り取るようにうねる。膣の全体が痙攣するように蠕動し、攻め苛むような愉悦を剛直に与えた。  「ぐぅ…アルナ!」  のどの奥から獣の様な唸り声をあげて、アドルフもアルナの最奥に吐精した。  軋み続けた寝台の音が止み、呆然としたような荒い吐息だけが残された。 ※※※※※  「アルナ。そろそろ分かったか?私の婚約者の条件を答えてみろ。派閥でも家格でもない。品位や容貌でもない。何を間違えていたか分かるか?」    啜り泣くアルナの耳元に、アドルフは囁きかける。ボロボロと涙を零しながら、浅瀬に打ち上げられた魚のように、息も絶え絶えなアルナは唇を震わせるも声にはならない。対面で向かい合うアドルフの首に腕を巻きつけ、捕まっているだけで精一杯だった。  それもそうだろう。アドルフが薄く嗤う。両膝を抱え上げられ、己の自重の勢いのままに、アドルフの剛直で一気に串刺しにしてやったのだから。    「王家からの婚約をかわし続けても、面会を仮病で逃げ回っても無駄だ。下品な装飾品を借り受け、浪費癖アピールも意味がない。」  ゆるゆると抱えたアルナの腰を動かしながら、的はずれな努力を一生懸命頑張っていた、かわいそうなアルナに優しく言い聞かせてやる。  不仲で病弱。浪費家で不勉強。躱し続けた婚約も逃げられなくなったアルナは、将来の王妃に相応しくない人物像を必死に演じていた。    「夜会で俺の色を纏わせた女をあてがっても、婚約者が変更になることはない。」  婚約者として不適格さをアピールして、仕上げにと意気揚々とアルナがアドルフに紹介した女は、アルナの遠縁に当たるらしい。  そうしてアルナは円満な婚約破棄を期待して、内密な話にぴったりなアドルフの私室にまんまと連れ込まれたのだ。  「アルナ、よく覚えておくといい。俺の婚約者の条件は、アルナ・リンツであることだ。」  責め苦のように与えられる快楽に瀕死の体だったアルナが、驚いたように目を見開いてアドルフを見た。  「アルナ・リンツである限り、何をしても私のものであることから逃れることはできない。それを理解し、自覚するまでしっかりと教育してやる。」  「……えっ…まだ、終わらないのですか………」  ゆるゆると言葉の意味を理解したアルナに、ゆっくりと絶望が広がる。  アドルフはアルナに微笑みかけた。そしてゆっくりとアルナを抱え上げた腕に力を込める。  わかりました!わかりましたから!と懇願するアルナを無視して、下から突き上げた。抱えた腰も好きに揺さぶる。    何も分かってなどいない。  望むものを望むだけ、好きなものを好きなだけ。  一目で心を奪われたあの日からそう決めていたのだ。  それをなし得るだけの権力と力量をアドルフは備えていた。足りないなら増やせばいい、無いのなら作ればいい。  その頭脳と辣腕を誰もが褒め称えても、アルナだけが認めない。欲しがらない。  ーーーなりたい人がなったらいいのよ。王妃なんて大変そう。  そんな言い分で女まであてがおうとした。  さすがにここまできたら、教育的指導が必要だろう。実行することに一切の迷いもない。  アルナ・リンツはアドルフ・フォン・クライサスのものである。  それを理解し自覚するまで。私を愛し、受け入れるまで。  揺すぶるほどに愉悦を与えてくる身体を、思う様突き上げる。  加減も遠慮も必要ない。私だけを受け入れ、悦ばせるための身体だ。私を覚えろ。 ※※※※※  一迅社様より10/31発売予定のアンソロジーコミック「鬼畜王子に無理やり調教されておかしくなりそうです……!」の原作になります。  作画担当は「悪役令嬢と鬼畜騎士」の生還先生です。原作と一緒にコミカライズも楽しんでいただけたら嬉しいです。  発売を記念してシリーズ3作目の短編を公開していますので、楽しんでいただけたら幸いです。48112a5e-1410-4eca-8339-2f59c41db298
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