古本屋

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しかし、そんな叔父も僕が小学校を卒業する頃、夢を諦めて地元の小さな会社に就職した。 とても残念だったが、僕も大人の事情が少しずつわかるようになった年頃だったから、叔父に何かを言うことはなかった。   叔父とも疎遠になり、僕も中学校で部活にのめり込んでいた頃、叔父と再会した。 久々に見た叔父はとても疲れていて、あの頃の輝きは失われていた。 僕はそれがなんだかとても寂しくて、行きつけの喫茶店で、幼いあの頃のように叔父に物語をせがんだ。 「しばらく執筆から離れていたからなぁ」としばらく困った表情を浮かべていたが、「そうだ」と何かを思いついたようだった。コーヒーカップを置いて、叔父は僕の目をまっすぐに見つめた。 「創作ではないが最近こんな体験をしたんだ」
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