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「あれ、蝋燭じゃなくて行灯じゃなかったっけ?」
「バッカ、鏡を見に行くんだよ」
かっこよく決めたつもりが水をさされ、メガネの少年はむっとする。
「しかし!蝋燭を100本も用意すれば、外に灯がもれる心配もあるし、火事の危険もある。なので、今回は現代風にアレンジして、指定された場所まで行って写真を撮り、オカ研のグループチャットに写真をアップして戻ってくる形とする」
「アレンジがイマドキすぎる」
「もはや原型ないな」
少年が大袈裟に咳払いをしたところで、タブレットから「私も教室に行きたかったな」と声がした。画面に映るのは、ツインテールの少女だ。
「体調が悪いのだから仕方ないだろう。画面越しだが君もオカ研の一員として楽しんだらいい」
ツインテールの少女は残念そうにしながらも、「わかりました…」と返事をした。
「では、最初は僕から始めよう」
仰々しく宣言して、メガネの少年は1つめの怖い話を語り始めた。
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