キャット☆ドリーマ

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  (…もうっ)  耳の中もそうだけど、耳裏をすりすりされたら感じちゃう、と思ったトーマは、止めてくれないお返し、といわんばかりに下着のゴムに指をかけると、一息にずり下ろす。  先走りに鈴口を漏らしている陰茎を、シャワーの水音が響くバスルームの、湿った空気へと…解放した。  ぶるんっ、という音が聞こえてきそうな勢いでトーマの目の前に現れた力の肉茎はいきり勃ち、同じ熱を有しているならば、今すぐその熱を重ね合わせ悦楽を愉しみたい、と訴えかけるその様を見たトーマは、長い睫毛を伏せ、笑みを深めた。 (──すごい…)  血管を浮かび上がらせ、ビクビクと震えている力の陰茎。  高く亀頭を持ち上げ、臍につきそうなほど反り返っている灼熱の楔は紛れもなく本物、だと思うと、早く愛されたいという気持ちと、昂ってくれた力を愛したい、という気持ちが胸を占め、ドキドキするのを止められなくなる。 '
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