キャット☆ドリーマ

「ぁ、…ぁ…ん…ッ…」

　体が弛緩するのと同時に、力の肩から足を下ろしたトーマがその体にしなだれかかると、その細い肩を両手で掴まえた力を見上げた唇を奪われる。

　ん、ん…と鼻から甘い吐息を漏らし、互いの鼻を擦り合わせるようにして唇の角度を変えながら口づける力に応えつつ、小さな喉仏を上下させて唾液を飲み込む。

（もっと）

　一度イッたことで完全に欲望のスイッチがオンになった力の首に両腕を巻きつけキスをねだると、肩を掴んでいた両手が滑り落ち、その手のひらがトーマの胸元で、ぴた、と止まる。

「ふ、ん…ん…ッ…」

　鼻から甘えるような吐息を零し、キスに夢中になっているその胸を、なで、と、手のひら全体を押しつけ、撫でる。

　汗と水滴、それに体液とが混ざり合って密度を増すその手のひらでこりっとした感触を転がすように撫でると、もじっ、と腿を揉んだトーマの肉茎が揺れ、その鈴口から露が滴り落ちる。

　…欲望のスイッチが入ったのは、何も力だけではない。

　やっとナカから吐き出されたモノを出し、これでやっと力と繋がれる、と安心した下肢をその腿に押しつけると、

「は、ぁ…」

　と熱い吐息を零して唇を離し、快楽に蕩けた表情をして力を間近から眺め見た。

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