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「安川、ポテトありがとなぁ。
めっちゃ美味い。食う?」
「食う。」
「そういや、安川彼女出来たってマジ?」
俺が切り出すと、ポテトをつまむ手を止めて、
「マジ。」とニヤついている。
「マジなのかよー。いいなーーーーーー!
俺も付き合いてぇ。」
安川にちょっかいを出しながら
野村のトレーからポテトをつまむ。
「テンちゃん好きな子いるの?」
「7組の絵里香ちゃん!」
「え、あの子彼氏持ちだよ?」
「へ………」知らなかった。ショックだ……。
そこから俺を慰める会が始まった。
「3組の香澄ちゃんは?」
野村がコーラを注文しに行こうと席を立つ。
「香澄ちゃんは5組の佐野と付き合ってるだろ。」
「あ、そっか。じゃあダメだ。
じゃあ8組の美月ちゃんは?」
無責任に言い残してカウンターに向かっていく。
「お前らなぁ〜!無理だよ、
俺、急に他の人とか無理!」
「侑斗は〜?お前、テンちゃんに
詳しいんだし、誰か好みの子知らない?」
「知らない。」
………あれ、侑斗、ちょっと機嫌悪い?
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