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序文
前途ある学問の使徒へ
はじめに本書【列王記】は、かつてこのアルカギア大陸に君臨した偉大な王達の足跡を、いくつかの年代に分けて辿るものである。
先ず第一章【古王国時代】は、古代魔法王国【エルシリア】の崩壊後、人類が最初に築いた王国群、そしてそれらを統合するための【都市国家連合】成立。続く、オーダリ王国の台頭と連合の崩壊までを、その中心的な役割を果たした歴代オーダリ王のエピソードからたどる。
第二章【オーダリ帝国の興亡】では、オーダリ帝国フィグニール朝成立から、200年間続いた帝国の栄枯盛衰を順を追って、解説する。
第三章【三国鼎立】では帝国末期、蛮族王トレイドの反乱より始まる帝国の支配体制崩壊。大陸の分割統治三国時代の到来を、それぞれの国【オーダリ】【トレイド】【エ=ケイト】の視点から包括的に検証を試みる。
第四章【暗躍するもの】はそれぞれの時代、王達の側に仕え歴史を動かしてきた、重要人物達に焦点を当てて、歴代の王たちの姿を側面から探っていく。
なお、本書に於いては古代魔法王国エルシリアについて、詳しく触れられていない。エルシリアについて詳しく知りたいとお望みなら、別書【精霊王国記】【アルカギア博物誌】【ボルミア記】を参照されたし。
著述者、ボルミア。
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