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【エルシリア】の崩壊は妖精族のみならず、人間族にも大きな試練を与えた。
カルザスの提唱により、一定の成果とともに成立を見た都市国家連合であるが、彼の死後、この連合の関係に亀裂が生じる。
これは連合が、カルザスと言う巨大な恒星、一個性によって支えられていたと言う事実を示すが一時、分裂寸前にまで陥った連合立て直したのは、前期オーダリ王国・第二代国王【オリオニス一世】である。
このオリオニス一世の手腕により、都市国家連合360年の基礎が作られ、その繁栄は未来永劫、約束されたかに思われた。
やがて、都市国家連合も終末の黄昏を迎える。
聖歴355年、前期オーダリ王国・第18代国王フィグニールは、連合からの脱退と隣国、エルシスに戦線を布告。事実上、都市国家連合との全面戦争へ突入する。
7年後、都市国家連合軍盟主・フィロメラ王国第14代国王、バルカス3世は開戦当初、連合とオーダリ王国との全面衝突回避すべく尽力したが、開戦後わずか2ヶ月でエルシスは滅亡。
その後もフィグニール率いる、オーダリ軍の進撃の勢いを止めることができなかった。
聖歴363年、王都【レヴァンテイン】に凱旋したフィグニールは大陸全土の掌握と、フィグニール朝【オーダリ帝国】の建国を宣言、初代皇帝に即位する。
この日を境に聖歴は【王朝暦】となり、古王国時代は終焉を迎える。
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