二人の思い

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その気持ち良さに、果ててしまいそうになるが、ぐっと我慢する。 もっともっと、萌音を喜ばせてやりたい。 そう思って、更に揺する「あ~っあっ、あ~」直ぐに萌音は登りつめたが そのまま、もっと揺する。 「駄目、駄目、もう駄目~」萌音が悲鳴を上げる。 それには構わず、更に揺すりながら、右手を伸ばし、花の突起も揺する。 「い、やぁ~~」萌音は、大きく叫んで喜びの最頂上へ駆けあがる。 晴陽も「萌音、萌音~」萌音の名前を呼びながら、萌音への思いを すべて吐き出す様に、思いっきり、萌音の中で大きく弾けた。 萌音は、がくがくと膝を崩し、ベットに突っ伏した。 花の中は、火のように熱く、まだ、びくびくと痙攣していた。 そんな萌音の中に入ったまま、後ろから抱きしめ「萌音、大好きだ」 そう囁いて、優しく髪を撫で、ゆっくりと身体を離す。 「私も、晴陽が大好き」萌音は、それだけ言って、目を閉じた。 シャワーをして来た晴陽は、萌音の隣に寝て、その寝顔を見る。 まだ、桜色の頬、長い睫毛、しっとりとした肌、ゆるいパーマの掛かった 長い髪、何もかもが美しい。 見とれているうちに、晴陽も、いつの間にか眠ってしまった。 一時間ほど眠った萌音は、目を覚ますと、晴陽を起こさない様に そっと浴室へ行き、シャワーを浴びた。 身体の中心に、まだ快感の塊が有って、シャワーが当たる肌は 敏感に、喜びの声を上げる。 こんな深い喜びを味わったのは、これで二度目。 晴陽、晴陽、貴方が大好き、ずっと一緒に居たい。 「私も、晴陽のいる、大阪へ行けたらな~」そんな気持ちになる。 ベットに戻ると、晴陽も目を覚ましていて、萌音を抱きしめ 「このまま、一緒に居たいな~」と、言う。 「私も、そう思うわ」「えっ、ほんと?」「うん、、だけど、、」 「だけど何?」「私の病気、再発するかも知れないでしょ、そうなったら 晴陽に、移しちゃうかも知れない、、それが心配で」 「そんな事を心配してたの?萌音と同じ病気なら、移されたって嬉しい位さ 一緒に治療すれば良いじゃないか」 「晴陽、、」晴陽の優しい言葉に、萌音の目に涙が湧き、声を詰まらせる。 そんな萌音も可愛くて、晴陽は、ぎゅっと抱きしめた。 二人は、自分の生い立ちや、家族の事などを話し合った。 「へ~萌音のお父さんは、県北の中学校の校長先生で、お母さんは 県南の小学校の、教頭先生なんだ、凄いね~」 「凄くは無いけど、二人共忙しくて、、、」 萌音が、今、住んでいるのは、祖母の家だったと言う。 祖母と一緒に暮らし始めたのは、入学した高校と、その後行く大学が 近くだったからで、その頃は、祖母もまだ元気で、萌音の食事や 身の回りの世話も、してくれていたのだが 萌音が大学二年生の時に、心不全で、急死した。 大好きな祖母を失って、気落ちし、夜もあまり眠られず 食事も、あまり食べられず、心身ともに弱っていた所為か 結核を、貰ってしまった。 萌音の病気が、結核だと知ると、周りに居た大勢の友達は 潮が引く様に、居なくなった。
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