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懸命に料金システムを説明する彼女は、拳をグッと握りしめながら肩を小さく震わせている。
言葉もたどたどしく、これが売りの1つだとは到底思えなかった。
「追加は、今は構わないよ。とりあえずネクタイは緩めてもいいかな」
…何にしても。
お金は入る時に支払っているので、私は言いながらも既にネクタイを緩めながら、スーツのジャケットを脱いだ。
こんな子が、本当に今から私の相手をするのだろうか。
にわかに信じがたいが、それはまぁ今からわかるだろう。
そう思いながらベッドに腰を下ろすと、私は何の気なしに彼女を引き寄せようと手を伸ばした。
「やぁっ」
「は…………?」
まるで弾かれたように手を引っ込めた彼女に、私は思わず唖然としてしまった。
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