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萌愛の元へ2歳くらいの男の子が寄って来た。
もちろん、萌愛は子供に対しても大人しく対応する立派なレディだ。
無造作に萌愛のお尻を鷲掴みにする男の子に、萌愛は少し驚きながらも大人しくお尻を掴ませていたその時である。
背後から「危ない!殺られるぞ」の声。
はい?
一瞬耳を疑った。
振り向くとそこには男の子の保護者と思われる老人がひとり。
慌てた様子で男の子の腕を引いた。
「殺りませんよ」
私の一言に老人は顔を真っ赤にして憤慨している。
「そんなのわからないだろう!こんなもん殺るに決まっているんだ」
意味が分からない。
だいたい、こちらから男の子に萌愛を近づけた訳でもない。
子供の方からやってきて、突然萌愛のお尻を掴んだのだ。にも関わらず、大人しく対応していた萌愛に「殺られるぞ」とは言語道断である。
子供から目を離した自らの行動は棚に上げ、萌愛を猛獣扱いとは呆れて言葉もでない。
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