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〜本編〜
さて、人には遅かれ早かれ別れが来ます。
その私には素敵な妹がいました。
と言いますか、死産ですから姿すら拝めないままに、綺麗な刺繍の箱に小さな壺に納められた姿をみつめるしかないのです。
人は死んだらどこへゆくのか。
そんなことは死んでみないと解らない訳ですから、心肺停止で瞳孔が開いたと医学的に判定された方が、その後に目を覚ましたとするなら、その間に見た世界が死後の世界と言えましょう。
間違っても、あの世の話をするぞ、“あのよ〜”的なことはありませんからね。
しかし、生き返ったと言う話は私は聴いたことがありません。
ドラマで心肺停止の人に除細動器の機材をチャージして胸に当てて電気ショックを与えたら心電図の波形が動き出して蘇生に成功なんて言うシーンありますよね。
そうした場合、心肺停止の人が見た世界があの世なのでしょうか。
実際に死んでみたほうが早いよ!と言われそうですが、人間は中々上手いように死にきれないのも現状であります。
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