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だけど、じゃあ何故私は今、恋と愛の違いなんかについて考えているのだろう。
まるで思春期の女の子が考えるような、こんな愚問を…
「今日の飯なに?」
「しょうが焼きだよ」
「ふーん」
キッチンへとやってきた拓人は、冷蔵庫から牛乳を取り出しコップへと注いだ。
短い会話の最中も、彼と目が合うことはない。…そういえば、
「ねぇ拓人、明日の夜は空いてるよね?」
「明日の夜も部長の付き合いで接待だけど…なに?何かあったっけ?」
「何かって…」
ーー明日は記念日
付き合って、ちょうど7年目になる記念日なのに…。
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