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「全員、回 収 地 点(エクストラクション・ポイント)まで戻ってこいよ。これからカーゴ・ベイを開く。ハミングバード、アウト」 「こちらテスタメント1、片道切符だよ、だが、待望のな──」    人類純血保護機構(HPPI)、五人の精鋭たちが高高度一万メートル上空から自由落下(フリー・フォール)を開始した。標的であるタワー・マンション〈グローリー・タワー〉へ向かって。〈グローリー・タワー〉では、遥か上空を飛行する輸送機など気にも留めていない。  高高度降下低高度開傘(HALO)を開始した人類純血保護機構(HPPI)の特殊部隊は全員の手で輪を作り、うまく〈グローリー・タワー〉屋上へと降下できるように落下をコントロールしていた。    そのまま落ち続け、発見されずにパラシュートを開く。ほどなくして屋上へ無事着陸し、パラシュートや防寒装備、そして酸素マスクとボンベを取り外す。  〈グローリー・タワー〉がゲノム編集企業フレガータ社の重要な拠点であるのは、何人(なんにん)もの工作者をフレガータ社に送り込ませては失敗する、これを数回繰り返してやっと得た貴重な情報だった。    すぐに特殊部隊、テスタメント・チームはバックパックから高威力のプラスチック爆薬を、円を描くように配置した。起爆(デトネート)のためのケーブルを確実を期して二重にして爆破する。屋上に丸い穴が空き、テスタメント・チームは即座に飛び込んだ。   「こちらテスタメント1、全員に告げる、
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