第2話 かつての友達

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第2話 かつての友達

ここは、トーキョー世界の世界征服を企む悪の組織過族アジトトーキョー世界はずれにある木漏れ日の館。洋風の屋敷のような建物である。そのアジトの団員の個室で団内共通メールはユイカに敗北した話題で持ち切りである。そしてそのメールをスマホで見ている一人の15歳の短髪したっぱ団員のコウタが一人深刻に悩んでいる。 コウタ「どうしてこんなことに…。」 コウタはスマホを机に置いた。 コウタ「僕は過族が貧困層を救うために入団したのに!どうして昔の友達のユイカと対立するなんて!ユイカ、お前のこと思うと懐かしい記憶がよみがえってくる。だから心のこわばりは取れたきがする。」 コウタ「僕はチャンスがあれば過族を脱退する!」 一方ユイカとヒメはいつものとうり街中でレンジャーレスキューするためビル建ち並ぶスクランブル交差点へ出動していた。 マサト「お姉ちゃん、仙人みたいなじいちゃんに何か頼まれたんだよね。しっかり頭に入れてオペレーションするよ!」 ヒメ「今日のシュールな事案なにかしら?」 マサト「鬼殺しのペロペロキャンディー事案だよ。」 ユイカ「またこけっこうなことで。」 マサト「アジトから野次馬バトルセンサーが反応しているよ。あの人じゃない?」 ユイカとヒメの目の前にスクランブル交差点を渡らない足踏みしているゴルファー男子プレイヤーがいる。 ユイカ「あんた野次馬バトルしたいのかい?」 ゴルファープレイヤー「僕今やる気ないですよ?」 ヒメ「違うじゃないの?」 するとユイカの後ろからサッカー男子プレイヤーが現れた。 サッカープレイヤー「野次馬バトルしてくれよ!嬢ちゃんたち!」 ユイカ「あんたかい。いいよ。」 3人はレーザーガンをホルスターから取り出した。 ヒメ「どうする?相手は改造して威力マックス状態よ?」 ユイカ「今回は鬼殺しのペロペロキャンディーつまりそれって辛いのかね?」 ヒメ「プログラムはレーザーガンの発射レバーに?」 サッカープレイヤー「話し声でお見通しだぞ!」 ユイカ「コピードライブ!」 サッカープレイヤー「なっ、言うことを聞け!レーザーガン!ダミープログラムはレーザーガンの発射レバーじゃない?」 ユイカ「ウチがたまたま持っているコピードライブはレーザーガンのロムをコピーするもの。引っかけで狙い定める電子スコープのほうをコピーしたのさ!」 サッカープレイヤー「ちくしょうが!」 ユイカ「ジュンチョー。」 場所は変わり過族アジト。木漏れ日の館にて。様々なコピー用紙に印刷してある情報紙が貼ってある作戦会議室。 白髭の隊長「次の作戦はユイカと言うものを倒しデジタル制圏を確保したい。」 青年耳ピアス小隊長「ユイカとかと相手するなんて嫌だなぁ…。」 白髭の隊長「誰かおらんのか?名乗り出るものは?」 会議の席の奥の方へ座る金髪巻き毛の女子団員のカレンとハンチング帽子を深く被る黒髪ショートヘアの女子団員のエリカはこう話していた。 カレン「男子たちすっかりやる気ないじゃない!」 エリカ「私たちが戦ってみようよ。」 ちょび髭の小隊長「私がやりましょう!」 白髭の隊長「いいだろう。」 それはその場にいたコウタの上司の発言。コウタも戦いでサポートしなくてはならない。 コウタ(心中)「なんとかユイカと戦うにしてもサポートに回らないと…。」 一方ユイカたちというとさっきと同じ場所で。 ヒメ「なぜ辛いだけでダミープログラムを思いついたの?」 ユイカ「辛いって味覚じゃなくて痛みだって知ってる?そういう感じで先入観を利用したの。一見さんのご苦労さん。」 ユイカ「さてスクランブル交差点に人集まって来たけど?」 マサト「今回のシュールなデジタル事件は鬼殺しのペロペロキャンディー回りに怒ってそうな人いない?」 ユイカ「いるよな。みんなどこか困ってそうだよね。」 マサト「それなんだ。レーザーガンの連動スマホアプリで今日の感情を入力することでレーザーガンでバトルするときスキルとか得られるけど怒っている人にプラスになるはずの回避率がバグでマイナスなんだ!」 ヒメ「みんなで怒りと殺しという泣いてもいいをここで共有するように集まったのね。」 ユイカ「ネットは人動かすなぁ。」 ヒメ「マサト君はそれを調べたのね。」 ユイカ「ペロペロキャンディーは甘い待遇をしている怒っていないひとか。」 ヒメ「では、バグ修正電波を流しましょう。」 ヒメは拡声器のような機械を使い人 人々からバグを直してあげた。 一方不穏な空気を見せる過族。ちょび髭の小隊長は自分のレーザーガンを持ち今まさにユイカたちに仕掛けようとしていた。そしてコウタは過族と通じているタクシー会社からタクシーを手配し自分の隊長の逃走ルートの確保に成功した。 コウタ(心中)「ユイカ、へばるなよ。」 トーキョー世界に過族は一人でスクランブル交差点をものものしく渡った。 ユイカ「げっ、過族したっぱ!」 ヒメ「なにか用かしら?」 ちょび髭の隊長「ユイカとやら前置きは不要!ここで勝負しろ!」 ユイカ「上等…!」 ユイカとちょび髭の隊長はレーザーガンを互いの相手に向けた。 ヒメ「ウチは今日はユイカが負けた時の保険ね。」 ちょび髭の隊長「ユイカ、我が女ボスが考えたレーザーガンアプリ。レバーを引く動作スキップ!」 ユイカ「連射が1・8倍早い!」 ちょび髭の隊長「どんどんHPを削っていくぞ!」 ユイカ「ウチが今持っているスキルは最寄りのレーザーガンプレイヤーにダイレクトアタック…。物理的でもデジタル的でも距離感ないと使えない!」 ちょび髭の隊長「なんだ?レーザーガンから通知が?なになに、過族本部からの通信をOFFにしますか?ナイナイ!一応困るだろ?」 ユイカ「あーぁ、やっちゃた。」 ちょび髭の隊長「なにがだ?」 ユイカ「それ機械的には正しいよ。スキップはレーザーガンのレバーだけじゃない。人様の通信の通知をスキップさせて勝手に機械で通知を受け取り進化できるのに。」 ちょび髭の隊長「しまった!」 ユイカ「もう遅い!進化拒んだレーザーガン通信に時間のズレが生まれウチのレーザーガンともデジタル的通信のズレという距離感ができる!」 ユイカ「ここで登場!最寄りのレーザーガンプレイヤーにダイレクトアタックスキル発動!」 ユイカのレーザーガンはちょび髭の隊長にクリティカルヒット!ユイカ勝利! ちょび髭の隊長「覚えてろー!」 ユイカ「こんなもんでしょ?」 過族アジトにて。コウタの手配したタクシーがしたっぱたちを乗せて帰還した。 コウタ(心中)「でも次はユイカと戦うかもしれない。どうしたら…。」 続く
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