3. 大豆と納豆菌

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3. 大豆と納豆菌

彼が急に、「大豆と納豆菌(なっとうきん)」と声を上げた。 「蜂蜜(はちみつ)とチーズもだけど、運命的な出会いだよね」 なにが言いたいの。 「僕たちみたい。偶然ってすごい」 そ? 考えた人、いるかもよ。 「天才……いや、神ってる」 私をそんなに()めないで。 (107文字) -------------------- 【作者註】 神戸エモグラシーに納豆なぞが入る余地がないことを知りつつ、納豆菌。 生まれも育ちも東京は下町育ち、金町浄水の水で産湯(うぶゆ)をつかった私にとって、納豆は毎日食べるもの。大豆と納豆菌の組み合わせがベストなのです。 「生ハムとメロン」、「そばめしにどろソース」も考えました。 ちゃんと。土地柄をふまえて。 でも「蜂蜜とチーズ」があるので、おしゃれな生ハムメロンは却下。 どろソースの方は、文字数多いのでこれも却下。 個人的には好きですが。 「考えた人、いるかもよ」は、「まだ試したことはないけど、おそらくうまくいくと見込みを立てて計画・立案・実行した人=仕組んだ人」のこと。 偶然の出会いに見せかけて、実は私の仕組んだとおりでした! 的な。 この作品は、読者に意味をとってもらえるか不安でした。(今でもww) 追記:私の旧友の関西人は、納豆大好きです。
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