17人が本棚に入れています
本棚に追加
3. 大豆と納豆菌
彼が急に、「大豆と納豆菌」と声を上げた。
「蜂蜜とチーズもだけど、運命的な出会いだよね」
なにが言いたいの。
「僕たちみたい。偶然ってすごい」
そ? 考えた人、いるかもよ。
「天才……いや、神ってる」
私をそんなに褒めないで。
(107文字)
--------------------
【作者註】
神戸エモグラシーに納豆なぞが入る余地がないことを知りつつ、納豆菌。
生まれも育ちも東京は下町育ち、金町浄水の水で産湯をつかった私にとって、納豆は毎日食べるもの。大豆と納豆菌の組み合わせがベストなのです。
「生ハムとメロン」、「そばめしにどろソース」も考えました。
ちゃんと。土地柄をふまえて。
でも「蜂蜜とチーズ」があるので、おしゃれな生ハムメロンは却下。
どろソースの方は、文字数多いのでこれも却下。
個人的には好きですが。
「考えた人、いるかもよ」は、「まだ試したことはないけど、おそらくうまくいくと見込みを立てて計画・立案・実行した人=仕組んだ人」のこと。
偶然の出会いに見せかけて、実は私の仕組んだとおりでした! 的な。
この作品は、読者に意味をとってもらえるか不安でした。(今でもww)
追記:私の旧友の関西人は、納豆大好きです。
最初のコメントを投稿しよう!