#1 royalblue

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#1 royalblue

a68dad67-430b-400f-8bed-ff87bf8e3675 今夜、私は初めて会った男に処女を捧げる。 「ねえ、マジでいいの?」 さっきから何度も確認してくるこの男はイサトと名乗った。25歳の社会人らしい。 後ろを刈り上げた黒髪に、すっきりとした顔立ち。 良く言えば爽やか、悪く言えば特徴のない顔。 タイプじゃないけど優しそうだからいいなと思った。 「確認するけど、未成年じゃない?」 「違うよ、ハタチ」 質問攻めでちょっと鬱陶しい。 でもそれは、初対面の人に処女もらって下さいなんて、いかれたこと言った私の責任でもある。 どうかしてるって自分でも分かってる。 だけど私には、どうしても処女を捨てなきゃいけない理由があった。 「後悔しない?」 「……いいよ、大丈夫」 私の心理を考慮しての質問。この人は本当に優しいんだろうな。 自分のことしか考えてない男は気遣いできないだろうし。 人選は悪くないかも、そう思ってホテルに足を運んだ。
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